ACTIVITIES

中経連の活動

付加価値の創造

高い付加価値を生み出す産業の創出・成長、DXの加速

ものづくりの強みを生かした裾野の広い産業の創出

中部圏のみならずわが国の経済基盤を支える自動車産業が大変革期を迎える中、中部圏が将来にわたりモビリティ産業の世界的中心地であり続けることを目指し、2021年5月に名古屋大学と共同で「CAMIP(中部先進モビリティ実装プラットフォーム)」を設立、活動を開始しました。
また、名古屋大学が中心となるCOI-NEXT※「地域を次世代につなぐマイモビリティ共創拠点」にも幹事機関として参画しています。2022年から10年間の活動が始まっており、地域や風土に応じたモビリティまちづくりなどを目指し、ドローンなどのエアモビリティの普及・拡大も視野に入れながら、会員企業や行政、大学・研究機関、スタートアップ企業などとの連携を進めています。多くのプロジェクトを社会実装しながら、ビジネスモデルを創出・進化させるなど、社会課題の解決や新たな価値の創出に向けた活動を推進していきます。
※COI-NEXT:文部科学省 / 科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム」

社会実装・国際標準化獲得に資する産学共同研究のフレームの構築

本会では、大学・研究機関の研究成果を、社会実装・国際標準化につなげることを目指しています。
高度な研究力を持つ大学・研究機関や、リアルテックやディープテック系の優れた技術力を持つ企業および行政が有機的にアライアンスを形成する、中部圏ならではの画期的な産学官連携の仕組みづくりを、人材・資金・制度なども含めて検討していきます。

イノベーション創出の活性化、スタートアップ企業の創出、アントレプレナーシップ教育の拡充

本会では、中部圏が世界の潮流に取り残されることなく持続的に発展することを目指し、関係自治体・大学群とともにオープンイノベーションを推進しています。
2019年7月に開設したナゴヤ イノベーターズ ガレージは、こうした産学官の共創による新規産業創出の場であり、既存事業会社のビジネスや社会にインパクトを与えるスタートアップを創出するエコシステム形成の核となる拠点です。価値観や視野を広げるリベラルアーツを学ぶ「大人の学びなおし」、実践的なイノベーション創出人材を育成する「ビヨンド ザ ボーダー2.0」、スタートアップが資金・仲間・パートナーの獲得を目指し登壇する「CENT Pitch」(中部圏オープンイノベーションピッチ)など多彩なプログラムを展開しています。2022年7月にはエリアを拡張し、新規事業やスタートアップの質と成長スピードの向上に資するメンタリング機能を充実させたコミュニティ形成の場を増設しました。
また、内閣府から「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」の認定を受けている Central Japan Startup Ecosystem Consortium※の代表を本会会長が務めるとともに、主要構成員として、地域間や産学官の連携による中部圏のスタートアップ・エコシステム形成に向けた活動の推進、強化に取り組んでいます。
※中経連、名古屋大学、愛知県、名古屋市、浜松市をはじめ 214 企業・団体・大学などで組成する共同事業

デジタル化・DXの加速

デジタル化・DXの加速に向けて、その実装を担う推進人材の育成をはじめ、幅広い層でデジタルスキルを向上させることが必要です。本会では、デジタルスキル講座などを紹介するWEBサイト「中部圏デジタルのすすめ」の運営、デジタルに関する人材育成の先進事例および先端のデジタル技術をテーマとする講演会・セミナーの開催などに取り組んでいます。

経済政策・社会経済制度に関する活動

本会では、経済・社会の大きな潮流を踏まえ、毎年、中部圏にとって重要な課題をテーマとした経済政策・社会経済制度に関する調査・提言・普及活動を行っています。2022年度は、「社会実装・国際標準化推進による持続的な経済発展に向けて ~経済安全保障への寄与~」と題する提言を公表しました。2023年度は、コロナ禍を経て、世界の潮流が転換点にあるとの認識のもと、中部圏の将来のあるべき姿を描く「骨太のビジョン」について検討します。また、中部圏の産業育成や振興を支援する税制改正の実現に向けて、毎年、意見書を公表し、政府への要望活動に取り組んでいます。
加えて、複雑化や不確実性が増す世界情勢の変化を見極め、国際競争力の強化に資するため、海外の最新情勢に関する講演会を開催し、研究・議論を行っています。また、内外の国際機関との交流事業を行うなど、連携強化に取り組んでいます。
2022年度はフランス・スペインの3都市 ( パリ、バルセロナ、ビルバオ ) に海外経済視察団を派遣し、スタートアップ・イノベーション、都市計画・まちづくり、エネルギー事情について、現地の企業や行政機関などと活発な情報交換を行いました。

 

地域経済の活性化

本会では、中部圏各地域の魅力ある産品の掘り起こしや磨き上げに資するイベントを開催しています。
会員企業・団体のほか、学生や中部圏在住の外国人などに幅広く地域産品を体感していただき、多様な視点から高付加価値化に向けたヒントを探る活動に取り組んでいます。

 

カーボンニュートラル社会の実現

カーボンニュートラル社会の実現に向けては、再生可能エネルギーの普及とあわせて、水素・アンモニアの利活用が重要です。
本会では、地元自治体や企業などで構成される「中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議」に参画し、2023 年3月に「中部圏水素・アンモニアサプライチェーンビジョン」を策定しました。製造から物流まで数多くの企業が関わる産業の集積地である中部圏が、全国に先駆けて大規模な水素・アンモニアのサプライチェーンを社会実装できるよう、今後も産学官が連携した取り組みを推進していきます。

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