ACTIVITIES

中経連の活動

魅力溢れる圏域の創造

広域的な視点による連携の推進、魅力と活力のある地域づくり

【広域での産学官連携の推進】

脱炭素や観光、防災、DXなどのテーマは、広域の産学官が連携して取り組んでいくことが重要です。
本会では、2022年2月に「産学官の認識の共有」と「課題解決に向けた議論、解決策の推進」を目的とした「中部圏広域産学官連携協議会」を新たに設置し、産学官連携による相乗効果を生み出す活動を推進しています。

【魅力と活力ある地域づくりの推進】

中部圏の持続的な発展のためには、中部圏の各地域が魅力を高め、国内外から企業や人の流れを創出し、東京一極集中を是正していく必要があります。本会では、地域の活力向上につながる先進的な観光の取り組みの調査・情報発信を目的とした講演会・視察会の開催や、中央日本総合観光機構が推進する観光DXによる魅力的な広域観光地域づくりの支援を行っています。
また、多様な視点による魅力の発信に向けて、中部圏の産学官で活躍する女性で構成する「中部の魅力を語る なでしこの会」を設置し、中部圏の魅力に関する議論や魅力の情報発信、女性役職員のネットワーク形成につながるイベントを開催しています。
さらに、地域課題に関する知見や研究成果の共有とともに、連携施策の実施を目指し、中部5県下のシンクタンク※と交流会を開催しています。

※構成:(一財)静岡経済研究所、(一財)長野経済研究所、(株) 十六総合研究所、(株)百五総合研究所、(公財)中部圏社会経済研究所

 

社会基盤の整備・維持による利便性向上と国土強靭化


【社会基盤の整備・維持による利便性向上】

中部圏は、ものづくりで日本経済を牽引し、その貢献度も高い一方、道路・港湾などのインフラは整備途上にあり、より一層の整備促進が必要です。
本会では、中部圏のインフラ整備の必要性やあり方について調査・研究を進め、2022年3月に公表した「中部圏交通ネットワークビジョン」の実現を目指した活動を推進しています。
中部国際空港については、中部圏と世界をつなぐ国際拠点空港としての機能強化が必要です。本会では、将来の航空需要への対応や完全24時間運用の実現、滑走路の大規模補修への対応などの観点から、第二滑走路の実現を目指しており、2021 年12月には、地元自治体などとともに「中部国際空港の将来構想」をまとめました。構想では、現滑走路の大規模補修を実施するため、第一段階として空港用地内における代替滑走路を整備し、第二段階として将来造成される埋立地に新滑走路を整備することとしています。本会は、空港の利用促進や諸課題に対する支援を行っているほか、自治体などと協力して国への要請活動を実施しています。
また、中部の2030年における物流高度化の姿を描き、現状の課題を探るとともに、実現につなげる方策ならびにアクションをまとめるため、2020年度に「物流懇談会(現:物流委員会)」を設置し、荷主および物流業者など、さまざまな立場から調査・研究を進めています。

【安全・安心を高める国土強靱化】
南海トラフ地震をはじめとする大規模災害への備えは喫緊の課題です。本会では、防災・減災対策の推進を目指し、会員にとって有用性の高いテーマについて講演会を開催しています。また、政府への要望活動にも関係機関と連携し積極的に取り組んでいます。
2022年度は、8経済連合会(北海道、東北、北陸、中部、関西、中国、四国、九州)共同で「国土強化に資する税制」に関する要望活動を行い、中小企業防災・減災投資促進税制の延長・拡充(耐震装置)などを実現しました。また、2019年5月に公表した提言「南海トラフ地震等が中部経済界に与える影響を最小化するために」の現状確認を行い、着実にインフラ整備が進んでいることを確認するとともに、引き続き必要な整備が行われるようフォローを実施しました。今後も、甚大な被害が想定される南海トラフ地震をはじめ、各企業の災害に対する事前対策の強化、サプライチェーンを含めたBCPの実効性などを向上させられるよう取り組みを進めていきます。

 

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