2026.9.7
プレスリリース / 会長コメント
本日はお忙しい中、定例記者会見にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
はじめに、今年の夏は7月に熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生したほか、先月には千葉県や北陸地方を記録的な豪雨が襲うなど、各地で大きな被害を伴う自然災害に見舞われました。
犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災されたすべての方々に対して謹んでお見舞いを申し上げ、一日も早く平穏な日常が戻ることを心よりお祈りいたします。
中部圏においては、南海トラフ巨大地震の発生が懸念される中、中経連としても、国民生活や経済全体のレジリエンス向上に向け、企業防災委員会を中心に、防災や減災に資する活動を推し進めてまいります。
さて、本日、私からは、
・「2027年度税制改正」に対する意見
・中部圏における足元の景気動向と先行きの見通し
の2点について、お話しいたします。
「2027年度税制改正」に対する意見
はじめに、2027年度税制改正に対する意見について、お話しいたします。
この意見書は、本日同席しております杉浦委員長のもと税制委員会が作成し、本日の総合政策会議において承認を受け、公表するものです。
わが国は現在、少子高齢化に伴う労働力不足や東京一極集中による地方の人口減少など、焦眉の課題に直面しています。
このような中、持続的な経済成長や地域の魅力向上を図っていく上では、受益と負担のバランスや将来世代の税負担を考慮した公平・公正かつ、透明性の高い社会保障制度の構築をはじめとした「持続可能な財政」の実現を前提に、様々な領域において税制による後押しが不可欠と考えております。
中経連は、来年度の税制改正に向けた意見として、会員企業からの声を踏まえた4つの重点要望項目を掲げました。
1点目は、先端分野・レガシー分野を問わず、国内における危機管理投資や成長投資を後押しする税制支援
2点目は、地域未来戦略に基づく「戦略産業クラスター計画」や「地域産業クラスター計画」と連携した、地域産業への投資を促すさらなる税制支援
3点目は、中堅・中小企業の成長支援、投資促進、財務基盤強化に資する税制支援の期限延長・拡充・要件緩和
4点目は、南海トラフ巨大地震による被害想定の見直しを踏まえた、企業の取り組みに対する税制支援であります。
中経連は、ひとつでも多くの要望項目が政策に反映され、先送りできない諸課題の解決につながることを目指し、今後、政府や関係省庁などへの働きかけに力を注いでまいります。
詳細につきましては、この後、杉浦委員長からご説明いたします。
足元の景気動向と先行きの見通し
次に、本日公表いたしました、足元の景気動向と先行きの見通しについて、お話しいたします。
中経連は、7月23日から8月20日の間、会員企業に対して景況感に関するアンケート調査を実施し、187社から回答を得ました。
景況感の現状をみますと、7月から9月期の景況判断指数、すなわち、景気が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた値は、プラス18.1と、前回を6.4ポイント上回り、2期ぶりに改善いたしました。
特に、製造業は電気機械や輸送用機械を中心に、前回から16ポイントプラスの17.7と大幅に改善し、中東情勢が緊迫化する以前の水準を上回りました。
一方、中東情勢の混乱や原油・ナフサの値上がり、調達難が企業業績に影響を与えていると回答した企業の割合は、製造業で7割以上にのぼっております。
特に、塗料やシンナー、プラスチック・樹脂部品、建設資材などで不足感があるとの回答が多く、7割近くの企業は、原材料や燃料などの供給が安定するまでに、半年から1年程度を要すると見込んでいます。
先行きについては、中東情勢悪化の長期化や資源・原材料価格の変動などが懸念材料となっており、来年初めにかけて、製造業、非製造業の景況判断指数は、おおむね横ばいに推移する見通しであります。
原油価格高騰による影響はタイムラグがあり、今後物価の上昇が予想される中、中東情勢の混乱がさらに長期化した場合には、個人消費や設備投資などの面で幅広い業種に波及するおそれがあり、今後の状況を注視する必要があるとみています。
<アジア・アジアパラ競技大会>
最後に、皆さまのお手元には、今月1日に発行いたしました中経連の機関誌「中経連9・10月号」をお配りしております。
2ページから5ページでは、来週19日に開幕するアジア競技大会、10月に続くアジアパラ競技大会に関する特集記事を掲載しております。
両大会は、アジア各国からアスリートが集い、ハイレベルな技術やパワー、スピードを体感できる機会になるとともに、当地を支える都市機能の向上やバリアフリー化の加速、共生社会の実現に資する多様性への理解促進など、未来へのレガシーが期待されます。
加えて、中部圏の魅力を国内外へ発信する「起爆剤」になると考えております。
中経連としては、機関誌などの広報ツールや様々なイベントなどを通じ、開幕に向けた機運の醸成を図るほか、戦国の歴史や独自の食文化、ものづくり技術、日本三大アルプスをはじめとする自然など、中部圏が誇る「観光の宝」を積極的にPRすることで、当地の地域活性化に貢献してまいります。
以 上
