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水野会長「3月度定例記者会見」あいさつ要旨(3/24)

水野明久 中部経済連合会会長の定例記者会見を開催し、2023年度事業計画などについて述べるとともに、人材育成委員会が取りまとめた報告書を公表しました。

2023年度事業計画
中期活動指針『ACTION 2025』」の3年目を迎える2023年度は、これまで進めてきた産学官・地域間の連携による地域力向上に向けた活動を土台に、さらに活動を具体化してまいります。
特に、地域の活力を高める視点や、リニア中央新幹線開業によるスーパー・メガリージョン形成を見据えた地域の創生、次世代モビリティの産業形成、カーボンニュートラル社会の実現、イノベーションの活発化などに取り組んでまいります。
加えて、現在、経済・社会の潮流が大きな転換点にあることを踏まえ、未来に向けて中部圏の経済を一段高い成長軌道に乗せていくための「骨太のビジョン」や、その実現に向けた活動について検討してまいります。

主な事業活動について、
「付加価値の創造」では、
・次世代モビリティの産業形成や、カーボンニュートラル社会の実現、大学等の研究成果を社会実装につなげる取り組みなどにより、高い付加価値を生み出す産業の創出と持続的な成長、地域社会の課題解決につながる活動を推進します。
・イノベーションの活発化に向けて、ナゴヤ イノベーターズ ガレージの既存プログラムおよび拡張エリアのアネックスを活用したスタートアップ支援を充実してまいります。

「人財の創造」では、
・産業構造の変革を踏まえた人材の移動を促すリカレント教育の推進をはじめとする産学連携による人材の育成、外国人材の活躍促進や多文化共生に資する活動、地域のデジタル化やDXを推進する人材の育成などに取り組んでまいります。

「魅力溢れる圏域の創造」では、
・中部圏広域産学官連携協議会の活動を活発化させ、観光や防災など、広域課題に対する議論や解決策を推進します。また、東京一極集中の是正を目指し、講演会を通じた機運醸成や、中部圏の実力・魅力の定量評価などによる、伸ばす領域や指標、取り組む方策の明確化、女性をはじめ多様な視点による魅力の発信に取り組んでまいります。
・道路・港湾、セントレア第二滑走路など、社会基盤の早期整備に向けた活動、企業防災をはじめ国土強靱化などに取り組んでまいります。
中部圏の飛躍に向けて、実行活動を積み上げていけるよう全力で取り組んでまいります。

◇人材育成委員会による報告書
報告書「産学連携による人材の育成に向けて」は、神野委員長のもと人材育成委員会が作成し、本日の総合政策会議にて承認を受け公表するものです。
人材を社会に輩出する大学と、採用する企業の相互理解を深め、産学が連携して人材を育成していくことが重要です。
報告書では、労働力不足、社会環境や産業構造の変化、わが国の競争力低下など、わが国を取りまく環境を踏まえ、
・産学連携による教育システムの見直し
・リカレント・リスキリング教育
・高度人材としての博士人材
をテーマに、それぞれの課題や解決に向けた取り組みをまとめるとともに、産学連携による社会課題解決の好事例などを紹介しています。

中経連としては、報告書の内容を広く関係者へ共有していくとともに、試行段階を経て2017年より開始した、会員企業から会員大学に講師を派遣する「キャリア教育共創プログラム」を継続していくなど、産学をつなぐ活動を進めてまいります。

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