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第15回定時総会 勝野会長開会あいさつ全文

本日はお忙しい中、愛知・岐阜・三重・静岡・長野の各県から、オンラインを含め200名を超える多くの会員の皆様にご臨席いただき、誠にありがとうございます。
日頃より当会の活動に対し、多大なるご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。皆様のお力添えこそが私たちの活動を支える原動力となっております。
この場をお借りして、改めまして心より感謝申し上げます。

直近の経済情勢・現状認識

さて、わが国経済は、先行きの不透明な真っ只中にあります。
中東情勢については、米国とイランが戦闘終結で合意し、19日の署名後には、ホルムズ海峡の開放が見込まれるなど、事態の収束に向けた一歩として歓迎したいと思います。
一方で、イランの核問題を巡る今後60日間の交渉の行方は依然として予断を許さない状況です。
また、今回の中東紛争によるサプライチェーンへの影響は、企業間取引を通じて、これから本格的に個人消費に波及する可能性があります。
特に、プラスチックや包装材、合成繊維など多岐にわたる日用品製造に欠かせないナフサの供給不安と、エネルギー価格の上昇は、製造現場から国民生活の細部に至るまで、広範囲に影響を及ぼし始めています。

先般実施した会員アンケートによりますと、製造業の景況感が「プラス1.7」と、前期から11.7ポイント悪化し、極めて低い水準となりました。
非製造業においても景況感は前期から6.6ポイント下落し、建設業を含め、年末にかけてさらなる悪化が見込まれており、業種を問わず先行きの不透明感は強まっております。
また、会員企業の皆様からは、影響が長期化した場合における経営へのさらなる打撃を懸念する切実な声が数多く寄せられるなど、今後の動向を注視する必要があると考えております。

振り返りと今後の重点的な取り組み

私が会長に就任して、1年が経ちました。
当会のような地方の経済団体は、会員の皆さまとの意見交換・ご意見を聞くことが大切であり、要望・お悩みなど、当会で解決できるものは対応しますが、多くは国、行政、自治体への提言・陳情となります。
この1年も非常に多くのご意見、ご要望を頂戴しました。
中でも最も多くお聞きしたのは、少子高齢化に加え、若者や女性の東京圏への流出が続き、地域における雇用確保が極めて厳しい状況にあるということです。
こうした課題に対応していくには、人手不足を補うだけでなく、生産性そのものを高めていく視点が不可欠です。そのため、中経連が提言した「製造業のスマート化」に積極的に取り組むことで、競争力を強化することが重要と考えています。

現在、中経連は、「産業の進化と多様化」、「人材・働き方の高度化」、「魅力と活力ある地域社会の形成」を活動の3本柱に掲げています。
これらを推進していくうえで重要な鍵となるのが「オープンイノベーション」です。
ものづくりが集積するこの地域では、これまでクローズドな形のイノベーションがサプライチェーンを強固なものとしてきました。
しかし、今後は、そこにデジタルやデザイン、アートといった新たな価値を創出する領域・事業と連携し、ものづくりやサプライチェーンをさらに高度化していく必要があります。
新たな価値を創出していく中で、DXやコンサルティングなどの第三次産業をこの地に根付かせるとともに、ナゴヤイノベータズガレージやSTATION Aiをはじめ、中部圏各地域の拠点を活用し、若い才能が「この地域で挑戦したい」と思える場と機会を創出してまいります。
更には、日本の成長戦略の一翼を担う地域未来戦略のうち、地域戦略産業クラスター計画の素案が、この5月に公表されました。
当地では、「航空・宇宙・防衛」、「半導体」、「水素・アンモニアなどのGX」を掲げています。
自動車に加え、これらの産業クラスターを形成させていくことへの貢献も求められます。
こうした取り組みを重ねることが、人々が「この地域で働き、暮らし続けたい」と実感し、人材の流出に歯止めをかけ、人材が流入する地域となっていくと考えております。

地域の発展、盛り上がりに向けて

この秋には、中部圏の魅力を世界に向けて発信するまたとない機会が訪れます。
9月から10月にかけて開催される「アジア・アジアパラ競技大会」は、競技種目数・参加選手数ともに東京オリンピックを上回る規模を誇ります。
この大会は、中部圏の魅力を世界へ発信する絶好のチャンスです。すでにスポンサーや寄附など多くのご協力を頂いておりますが、競技会場にも足を運び、応援いただき、大いに盛り上がるよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

創立75周年と今後の決意

中経連は、本年4月に1951年の創立から75年という大きな節目を迎えました。
創設時の戦後の混乱期から、先人たちが幾多の困難を総力結集して乗り越えてきたように、会員の皆様からのご支援を活動の源泉に、「声と力をつなぎ、成し遂げる中経連」として魅力と活力に富み、わが国を牽引する中部圏づくりに挑戦し続けてまいります。

昨年度は37の、今年度は既に10と、大変多くの企業・団体の方々に入会いただき、本日もご参加いただいております。誠にありがとうございます。
新たな会員、かねてより活動を支えて頂いている会員、双方の皆様から忌憚のないご意見やお力添えをいただき、活動を一層活発化していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

以上、私の開会挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

以 上

 

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