NEWS

情報発信

女性活躍推進セミナー・トークセッション(12/5)

中経連は、在日フランス商工会議所と女性活躍推進セミナーを開催した。セミナーでは、エールフランス・KLMカーゴの日本・韓国地区責任者ベアトリス・デルプエッシュ氏に講演をいただいた後、中経連会員企業である全日本空輸(株)名古屋支店長の江島まゆみ氏と日本航空(株)中部支社長の崎原淳子氏をゲストに迎え、ベアトリス氏とのトークセッションを実施。終了後には登壇者・聴講者を交えた、ネットワーキングを行った。

講演で、ベアトリス氏は「私が、新入社員として入社した当時のエールフランス子会社の航空会社(SOⅮEⅩI)における女性従業員数は、全社員の内、2割ほどであった。また、エールフランスとKLMオランダ航空の合併に伴い籍を移すことになった現在の会社では、『女性は家庭を守るもの』という意識が根深く、歯がゆい経験をしたこともあった。そのため、古くから男性中心で構成されてきた航空・物流業界に風穴を開けるために、女性がさまざまな部門で活躍できる社内環境の整備に取り組んでいる。また、管理職になった今、男女問わず部下には最大限活躍してもらえるように、出張や転勤に関して、本人だけでなく家族にも配慮した業務指示を出すなど工夫している」と過去の経験とともにダイバーシティに向けた自身の想いを説明した。

聴講者からは「フランスでは、女性活躍に関する取り組みが他国よりも進歩していると思っていたが、日本と同じような課題を抱えながらも解決に向けて模索していることが分かった」と驚きの声が寄せられた。

トークセッションでは、ゲストを含めて女性がリーダーや管理職に昇格するために必要な施策や、誰もが活躍できる社内環境を整備する必要性・心構えをテーマに意見交換を行った。その中で三者は「多くの女性は、結婚や妊娠が仕事上の成功を妨げるかもしれないという“思い込み”からくる不安を持っており、女性活躍に対する障壁になっている。女性が継続的に活躍できるようにするためにも、個人・社会が、勇気を持って“思い込み”を取り払うことは、結果として社会全体のプラスにつながる」と、強調した。

PAGE TOP