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第2回産業・技術委員会(3/27)

開催日:3月27日(水)
参加者:委員長の寺師副会長をはじめ30名[シンポジウムは約420名が参加(含オンライン)]

寺師委員長の挨拶に続き、事務局より次世代モビリティに関する活動報告を行った。後半は、中部経済産業局とともに、CAMIP※1によるシンポジウムを開催。「空モビリティの未来」をテーマに、中部圏で実際に活動している企業・行政から迎えた担当者が話題を提供した上で、名古屋大学未来社会創造機構教授の森川高行氏をモデレーターに、パネルディスカッションを行った。

<委員会>
事務局は、次世代モビリティ振興を目指した活動の3本柱「COI-NEXT※2」「CAMIP」「Map-NAGOYA(モビリティアクセスポイントナゴヤ)※3」における2023年度の活動結果および2024年度の活動計画を報告。これでまでの活動を振り返り、多くのイベントの開催を通じて、2,000名以上とつながるネットワークの構築や空モビリティも含め活動範囲を拡張できた事を主な成果として説明した。2024年度は、参加者との双方向コミュニケーションの強化や具体的成果(新プロジェクトの立上げや社会実装の加速など)にこだわった活動を展開すると述べた。

<シンポジウム>
2023年10月に、中部経済産業局を中心に「中部次世代空モビリティ社会実装準備ネットワーク」が立ち上がり、中経連も参画したことを踏まえ、今回、CAMIPのテーマとして、初めて「空モビリティの未来」を取り上げる運びとなった。
前半は、以下の4名が登壇し、企業側からは「大阪・関西万博を起点とする国内外の事業やビジネスモデルを加えた空モビリティ実現に向けた課題」、行政側からは「空と道がつながる愛知モデル2030」「三重県の観光資源を生かすビジネスモデル検証の取り組み」「中部圏の産業・自治体としてのポテンシャルおよび課題」について話題が提供された。

・(株)SkyDrive
エアモビリティ事業開発部 事業開発チーム 事業戦略Director  金子 岳史 氏
・愛知県 経済産業局
革新事業創造部 イノベーション企画課 主査 水野 祐介 氏
・三重県 雇用経済局
産業イノベーション推進課 主任 北出 俊哉 氏
・経済産業省 中部経済産業局
地域経済部 航空宇宙・次世代産業課 企画係長 速水 大介 氏

後半のパネルディスカッションでは、前半に引き続き登壇した4名に対し、モデレーターの森川氏から、「中部圏で事業を展開する上での強み、弱み」「行政が民間企業に期待すること」「事業として軌道に乗せるための公的支援や足がかりとする事業」など、空モビリティが早期に社会実装されることを期待する質問が、パネラー4名に投げかけられ、前向きな意見が活発に述べられた。さらに、参加者による質問から議論が発展するなど、空モビリティへの関心の高さが窺われた。

最後に、寺師委員長が「本日は、『夢』が持てるようなテーマで、新たな議論をすることができた。今後、空モビリティを起点に、活動が加速する可能性が感じられた。これからも皆様と協力して盛り上げて行きたい」と会を締めくくった。

※1 中部先進モビリティ実装プラットフォーム(Chubu Advanced Mobility Implementation Platform):民間企業、自治体、大学、研究機関のマッチングや連携を促し、共通基盤技術開発を推進する事を狙いに、2021年に立ち上げたプラットフォーム。

※2 文部科学省/科学技術振興機構(JST)の共創の場形成支援プログラム。2022年開始の10年間のプロジェクト。本プログラムの前身にはCenter of Innovation(COI)プログラム(2013年~2022年)がある。
※3 モビリティ関係の新技術や研究テーマを広く発信し産学官交流やマッチングを加速することを目的に2022年に立ち上げたプロジェクト


金子岳史 氏(左)/パネルディスカッションの様子(右)

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