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第1回社会基盤委員会(9/13)

社会基盤委員会は9月13日(水)、名古屋栄ビルディングおよびオンライン形式にて第1回会合を開催し、委員長の柘植副会長をはじめ53名が参加した。
柘植委員長の挨拶に続き、今年度末に公表予定の報告書「『日本中央回廊』の効果最大化に資する道路ネットワーク整備(仮称)」について、意見交換を行った。
委員からの主な意見は以下のとおり。

・日本中央回廊形成による効果を広域的に波及させるためには、リニア中央新幹線と東名高速道路・新東名高速道路で、東西がつながるだけでなく、各リニア中間駅と結節し、南北に延びる高規格道路やアクセス路を整備する必要がある。
・中部圏に日本中央回廊形成による効果を最大限もたらすためには、ものづくり産業の持続的な発展をベースにした上で、港湾・空港・鉄道などの交通ネットワークを整備するとともに、文化や観光資源といった地域の魅力を高めることで、地域力向上を図ることが重要。
・中部国際空港の利便性向上に向けては、知多半島道路のバイパスとなる西知多道路を早期整備することにより、名古屋市街とのアクセス性を高めることができる。
・名古屋三河道路と一宮西港道路の整備は、新東名高速道路などのバイパス的な役割として、名古屋市街を中心とする東西南北の交通ネットワークの強化につながることが期待される。
・三遠南信自動車道と浜松湖西豊橋道路が整備されれば、リニア長野県駅の周辺地域と三河港が直結するため、ものづくり企業の地域連携や農産物の消費拡大に加え、三河港からの海外輸出増加につながる可能性を秘めている。

今後は、関係機関などとも意見交換を行った上で、報告書を取りまとめていく。
委員会後、国土交通省中部地方整備局副局長の佐藤守孝氏を講師に迎え、「新たな国土形成計画と中部圏をめぐる話題」と題して講演いただいた。(2024年1・2月号に講演要旨を掲載/講演会は全会員を対象に開催)

※今後開通予定のリニア中央新幹線および整備が進む新東名高速道路、新名神高速道路、さらにはリニア中央新幹線各駅を交通結節の核とする高規格道路ネットワークにより形成される首都圏・中部圏・関西圏を短時間で結ぶ、世界に例を見ない「経済集積領域」。

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