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第2回 中部圏広域産学官連携協議会(2/6)

中経連は「第2回 中部圏広域産学官連携協議会」を名古屋市内(オンライン含む)で開催し、中部5県産学官のトップら22名が参加した。概要は以下のとおり。

<参加者>
【中経連】
水野会長、村瀬副会長、伊藤副会長、高原副会長、寺師副会長
【自治体】
関長野県副知事、長尾岐阜県清流の国推進部長、出野静岡県副知事、古本愛知県副知事、廣田三重県副知事、中田名古屋市副市長
【国の機関】
寺村経済産業省中部経済産業局長、佐藤国土交通省中部地方整備局長、金子国土交通省中部運輸局長
【国立大学法人】
中村信州大学学長、吉田岐阜大学学長、日詰静岡大学学長、佐宗名古屋大学副総長、伊藤三重大学学長

開催趣旨   
わが国の社会課題の多くは広域で共通しており、産学官が連携して取り組むことで大きな成果を引き寄せることが期待できる。そのため、「広域課題に対する産学官の認識共有」と「課題解決に向けた議論、解決策の推進」を目的に、2023年2月に「第1回中部圏広域産学官連携協議会」を開催した。2回目の開催となる今回は、以下の2つの議題について議論を行った。

議題1:各広域課題の活動状況等の共有(継続案件)
観光、防災、デジタル・DX、脱炭素、次世代モビリティなどの広域課題について、各担当機関が報告を行い、取り組み状況を共有した。

議題2:広域連携・産学官連携の取組事例の共有、意見交換
以下の5つのテーマについて、課題の共有と意見交換を行った。
1.中小企業のカーボンニュートラル推進に向けた支援施策の効果向上
中小企業のカーボンニュートラルを進めるための支援として、今年度、情報共有や課題解決に向けた議論を目的に立ち上げた「中小企業向けカーボンニュートラルに関する懇談会」について、中経連より活動状況の報告を行った。意見交換では、「地場産業における業界同士のサプライチェーンを使い、中小企業へ浸透させていくことが普及の近道である」などの意見が出された。
2.地方創生に資する産学官連携による取組事例の報告
各大学から産学官連携の先進事例について報告があり、「情報交換を通じて産学官の協力関係を深め、イノベーションを図っていきたい」との声が上がった。
3.愛知県「休み方改革」プロジェクト
愛知県より「休み方改革」に関する活動報告とともに、「休み方改革は隣接県にも広げることが重要であり、中部5県が一丸となって取り組んでいきたい」との提案があった。
4.広域観光の課題と方向性
中部運輸局より中部圏の広域観光に関する報告があり、(一社)中央日本総合観光機構の体制強化に対する支援や、中部国際空港(セントレア)の利用拡大に向けた出張機会の増加などが求められた。
5.中部圏広域地方計画の策定に向けて
中部圏広域地方計画の策定に向けて中部地方整備局より中部圏広域地方計画に関する報告があり、「真の中部圏の良さを伝えるためには、当地が目指す方向や面としてできることを示すことが重要」などの意見が出された。

総 括 
水野会長は、「成功事例だけでなく、失敗から得られる情報も多いため、言いづらいことも含めて情報を共有することが大事である。できるだけデータを開示し、定量的な評価をすることで、中部圏の価値が上がる取り組みにつなげたい。中部圏が連携してベクトルをあわせれば強い矢ができる」などと述べるとともに、本協議会の運営に対して引き続きの協力を求めた。

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