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第11回定時総会 水野会長挨拶

はじめに、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化しております。多くの犠牲者がでていることに、心より哀悼の意を表すとともに、1日も早く平和的に解決が進むことを願っております。
わが国においては、資源、エネルギー、原材料が高騰し、また、円安と相まって物価上昇も進行しております。社会経済にも幅広く影響がでていることから、状況について引き続き注意深く見ていきます。

新型コロナウイルスにつきましては、3月下旬にまん延防止等重点措置が解除されて以降、各種の行動制限を見直しながら社会経済活動を活性化させるウィズコロナに向けた出口戦略が進みつつあります。
経済界としても、感染防止対策に取り組みながら、落ち込んだ経済の回復に全力で取り組んでまいります。

さて、中経連は、昨年6月に中期活動指針「ACTION 2025」を策定し、指針で掲げた3つの創造、すなわち「付加価値の創造」、「人財の創造」、「魅力あふれる圏域の創造」に向けた活動に取り組んでいます。
昨年度の活動をいくつか紹介しますと、
・まずコロナ禍で落ち込んだ経済の早期回復に向けた要請をしました。
・各委員会では、「カーボンニュートラルの実現に向けた経済社会の変革」や「中部圏交通ネットワークビジョン」、「中部圏における高度外国人材の活躍促進に関する報告書」などを取りまとめ、各方面に発信、要請しました。
・ナゴヤイノベーターズガレージでは、プログラムを充実・展開させ、
・デジタルを学ぶ場を紹介するWEBサイトを産学官の連携のもと開設しました。
・また中部圏の魅力の発掘・発信などについて、「中部の魅力を語る なでしこの会」を設置し、女性目線で意見交換しました。
このように様々な活動を、会員の皆さま、産学官の関係者の皆さまと進めてまいりました。

中期活動指針の2年目を迎える今年度は、指針に基づく活動をさらに活発化させ、引き続き、中部圏の地域力の向上に取り組んでいきます。
地域創生に重点を定め、各地域の活力を高め、「つなぎ」「引き出し」「伸ばす」活動を推進していきます。
特に、デジタル化やDXの推進、2050年カーボンニュートラルの実現、イノベーションの活発化を重点分野として、行政区域を越えた社会経済圏同士のつながりや、地域を支える中小企業の活性化の視点を踏まえながら取り組み、社会課題の解決や生活の質の向上に貢献していきます。
これらの取り組みは、先日政府が閣議決定した「骨太の方針」とも方向性を同じくするものであり、中部圏の経済や企業の成長にとって不可欠なものだと考えております。
また、様々な取り組みを進めるうえで、特に産学官・地域間の連携を軸に活動の輪を広げていくことが重要だと考えており、今年度も、中経連が産学官・地域間の「つなぎ役」として、しっかり役割を果たしてまいります。
中部圏の持続的な発展に貢献していけるよう、私が先頭に立ち、全力で取り組んでまいりますので、会員の皆さまにおかれましても、引き続き、多大なるお力添えをいただけますようお願い申し上げます。

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