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水野会長「3月度定例記者会見」あいさつ要旨 (3/25)

水野明久 中部経済連合会会長の定例記者会見を開催し、2022年度事業計画などについて述べるとともに、社会基盤委員会が取りまとめた提言書を公表しました。

◆ロシアによるウクライナ侵攻
ウクライナにおいて、民間人を含む多数の犠牲者が出ており、心より哀悼の意を表します。
情勢は日々深刻さを増しており、大変憂慮しているところですが、力による現状変更は到底許されるものではなく、対話や外交努力により平和的に解決が進むことを強く願っております。
わが国をみましても、燃料や希少資源、食料品などの供給不安や価格上昇、或いは、ロシア進出企業の活動停止など、幅広い領域で影響がでており、今後の経済下押しを強く懸念しています。引き続き、状況を注視してまいります。

◆新型コロナウイルス
3月21日をもってまん延防止等重点措置が解除されました。
オミクロン株の派生型などによる感染再拡大に対しては、引き続き、十分な警戒が必要ですが、今後、社会経済が早期に活発化していくことを期待しております。
政府・自治体には、まずは、今後の感染症対策として、ワクチン接種の加速、治療薬や検査キットの確保などをお願いしたいと考えております。
加えて、Withコロナを前提とする、ウイルスの特性に応じた出口戦略を早期に策定し、水際対策、濃厚接触者の待機期間、移動や飲食などに対する各種制限を大幅に見直しながら、GoToキャンペーン再開などの大胆な景気刺激策を通じて、社会経済活動を活性化していただきたいと考えております。

2022年度事業計画
中期活動指針『ACTION 2025』」の2年目を迎える2022年度は、『ACTION 2025』で掲げた3つの「創造」に向けた活動を一層活発化し、中部圏の地域力の向上に取り組んでまいります。
地域創生に重点を定め、各地域の活力を高め、“つなぎ”“引き出し””伸ばす”活動を推進してまいります。特に、デジタル化・DXの推進、カーボンニュートラルに向けた対応、イノベーションの加速などの取り組みを通じて、中部圏の持続的な発展やQOL、すなわち生活の質の向上にも貢献してまいります。

「付加価値の創造」では、
・ものづくりの強みを活かした裾野の広い産業の創出、デジタル化・DXの推進、産業の高度化に資する研究開発・社会実装環境の構築やカーボンニュートラルの実現に向けた活動
・ナゴヤ イノベーターズ ガレージの拡張による人材の「たまり場」としての機能強化とプログラムの拡充
・東海環状自動車道西回り区間の全線開通を見据えた地域間連携、リニア開業効果の最大化に向けた地域づくり等による地域経済の活性化
に取り組んでまいります。

「人財の創造」では、
・産学のコミュニケーションを一層活発にし、大学教育のあり方の見直しや産学連携による地域活性化
に取り組んでまいります。

「魅力溢れる圏域の創造」では、
・中部圏のポテンシャルの定量評価や女性視点での魅力発掘による、伸ばす領域や取り組む方策の明確化や、東京一極集中是正の機運醸成
・中部圏の交通ネットワーク早期整備に向けた活動、セントレア第二滑走路の早期実現に向けた要請活動と利用促進活動の推進
に取り組んでまいります。

各地域の活力を高めながら、産学官・地域間の連携により活動の輪を広げていくことで、中部圏の持続的な発展に貢献していけるよう、全力で取り組んでまいります。

社会基盤委員会による提言書
中部圏が引き続き、わが国経済をけん引していくためには、物流の効率化が不可欠であり、道路や港湾といったインフラ整備を進めることが重要です。
提言書では、中部圏を取り巻く状況などを踏まえたインフラ整備のあり方や、個別インフラ整備の必要性をまとめており、提言内容が、会員・国・自治体などの関係者間の認識共有や、さらなる議論に寄与するとともに、交通インフラ整備のための諸活動に活用されることを期待しております。

 

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