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企業防災連絡会で「中部地域の水防災」について講演会を開催(2/18)

中経連は2月18()、第24回企業防災連絡会を名古屋市内で開催し、会員企業など約150名が出席した。今回は講師に名古屋大学大学院工学研究科の辻本哲郎氏をお招きし、「中部地域の水防災」をテーマに講演会を行った。

 

まず、中部地域の水災害(台風による高潮や豪雨、洪水、土砂災害等)の歴史、災害要因(地震、津波、土砂災害、噴火、豪雨、高潮、広域長期氾濫等)と災害脆弱性(人口集積、ものづくり拠点、交通結節点などへの影響等)、水系治水の基本的な考え方について説明が行われた。

 

続いて、東海豪雨(2000)の検証について説明が行われ、都市の水害脆弱性として低い排水機能や深刻な湛水、雨水枡管理等の課題が示されるとともに、東海豪雨後に強化された災害防止策として、ハザードマップの作成および避難体制の向上、ならびに事業所におけるBCPの策定などの取組みが紹介された。

 

さらに、企業の水害対策(タイ・チャオプラヤ水害の例として、国際協力による洪水調節・堤防など水系治水への取組み、工業団地の水害への備え、工場の防水対策への取組み)や、中部地方整備局が主体となり設置された東海ネーデルランド高潮洪水地域協議会による東海ネーデルランド高潮水害(TNT)危機管理行動計画についても説明が行われ、参加者は熱心に聴き入るとともに、活発な質疑応答があり、盛況の内に終了した。

 

 

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