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「エネルギー・環境委員会 見学会」(2/20)報告

エネルギー・環境委員会は、2月20日(水)、安定・安価で環境に配慮した電力供給の取り組みについて理解を深めるために、中部電力(株)西名古屋火力発電所・名城変電所にて見学会を開催し、19名が参加した。 

<西名古屋火力発電所>
愛知県海部郡飛島村にある西名古屋火力発電所は、1970年に運転を開始した石油火力発電所だったが、2018年、LNG(液化天然ガス)を燃料とする最新鋭の火力発電所に建て替えられた(出力237万6,400kW)。
発電所の職員から、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせる高効率な発電方式により、発電効率は世界最高の63.08%を達成し、ギネス世界記録に認定された話をうかがった。参加者は、発電効率を向上させることにより同じ量の燃料でより多くの電気を発電でき、燃料使用量とCO排出量を削減していることを学んだ。その後、ガスタービン、蒸気タービン、発電機等を見学した。

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蒸気タービンの前にて

<名城変電所>
名古屋市にある名城変電所は、発電所から送られてくる27万5,000Vの電気を15万4,000Vに変圧する超高圧変電所である。都市部においては、超高圧変電所を地上に建設する土地を確保することが困難なため、1999年、名城公園駐車場の地下およそ30mの深さに建設された。
変電所を保守している電力センターの職員から、名古屋城を含む周辺景観への配慮として、地上部分の換気設備等に瓦屋根・漆喰調の白壁・石積みを施していること、また、建設工事においても環境への影響を最小限に抑える工夫とともに、堀川を利用した船によるケーブル運搬を行い、工期の短縮とコストダウンを実現した話をうかがった。その後、ガス絶縁開閉装置、地中送電線、主要変圧器等を見学した。

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地中送電線の説明を受ける参加者たち

参加者からは、「最新の火力発電所はさまざまなアイデアで高効率化・コンパクト化を図っていることが分かった」「地下にこのような大規模な変電所があるとは驚いた」等の感想が寄せられた。
本委員会では、今後も委員からの意見・要望を取り入れながら、エネルギー・環境問題への考察を深めていきたい。

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