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第2回産業・技術委員会(3/14)

産業・技術委員会は3月14日(火)、会場(名古屋栄ビル)およびオンライン形式にて、第2回会合を開催し、委員長の佐々木副会長をはじめ42名(講演会は約300名が聴講)が参加した。
佐々木委員長の挨拶に続き、事務局からの活動報告、次世代モビリティに関する講演会およびトークセッションを行った。

◆「航空宇宙」活動報告
2022年度の活動状況について、2022年11月に、C-ASTEC(中部航空産業技術センター)と連携し策定した航空宇宙産業支援のための要望書や、C-ASTECの運営体制見直しなどについて報告した。また、次年度は「次世代エアモビリティ産業プラットフォーム」の実現に向けた諸活動や航空宇宙産業の存続支援に関する要請などに取り組むことを説明した。

◆「次世代自動車」活動報告
次世代モビリティ振興を目指し、「COI-NEXT」「CAMIP」「Map-NAGOYA」を軸とした2022年度の諸活動の成果およびモビリティ関係の動向調査内容を報告し、次年度はこれまでと同様の活動に加え、CAMIPの内容充実に向けた新たな取り組みなどを進めていく方針であることを説明した。

◆「COI-NEXT」に関する報告
名古屋大学未来社会創造機構教授の森川高行氏が、文部科学省の共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)に採択された「地域を次世代につなぐマイモビリティ共創拠点」の概要および直近の活動状況などを報告した。

◆次世代自動車関係講演
MaaS研究の第一人者である一般財団法人計量計画研究所理事の牧村和彦氏を講師に迎え、「モビリティ革命と交通『リ・デザイン』」と題し講演いただいた。
欧州各地の先進事例として、車両の速度制限を市内全域で時速30kmとする規制や道路の歩車再配分、モビリティハブによる公共交通とマイクロモビリティの効果的接続、CO排出レベルによる走行エリアや時間帯の制限など、平等から公平性に転換した施策が挙げられた。また、脱炭素や安全な社会を目指した「交通リ・デザイン」の潮流、コロナ禍で加速するスマートモビリティサービスなどを紹介いただき、中部圏の取り組むべき方向性について、貴重な示唆をいただいた。

◆牧村氏と森川氏によるトークセッション
牧村氏は「環境とプレイヤーがそろっている中部圏が中心となり、新しいモビリティのうねりを起こして欲しい」と述べ、中経連の今後の活動への期待などを語られた。

最後に佐々木委員長より、「モビリティ先進地域になるべき中部圏にはプレイヤーがそろっているにもかかわらず、それを生かすコーチ役や監督役が十分機能していないことに、はがゆさを感じている。中経連が活動母体となり、何年か後には『さすが中部』と言われるように取り組んでいきたい」と講評があった。

※道路空間の再配分などによる自動車通行空間、歩行空間の形成

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