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水野会長「2月度定例記者会見」あいさつ要旨(2/6)

水野明久 中部経済連合会会長の定例記者会見を開催し、中経連の至近の活動などについて述べるとともに、経済委員会がとりまとめた提言書を公表しました。

◇愛知県知事選挙
愛知県知事選挙の結果、大村知事が4選を果たされましたことに心よりお祝い申し上げます。
大村知事には、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立に向けた対応に加え、世界中から多様な人材を呼び込む、魅力と活力に溢れる地域づくりに、強力なリーダーシップと実行力を発揮いただきたいと思います。
特に、イノベーションの活発化による産業振興、地域の魅力の磨き上げと情報発信、セントレア第二滑走路やリニア中央新幹線をはじめとする社会基盤の整備などが力強く前進していくことを期待しており、中経連としても、愛知県との連携を一層深めてまいりたいと考えております。

◇「GX実現に向けた基本方針」に対する意見提出
昨年12月、GX実行会議において、「GX 実現に向けた基本方針」が取りまとめられました。
今後10年を見据えたロードマップおよび、原発再稼働に対する国の対応やリプレースに関する政策転換、脱炭素と産業競争力強化・経済成長を促す、成長志向型カーボンプライシング構想など、重要な方針が示されることとなり、大変意義深いものであると考えております。
一方、今後具体的な政策を立案・実行していくにあたっては、さらなる検討や支援が必要と考えており、中経連は先日、会員企業の声をとりまとめ、意見を提出いたしました。
具体的には、
・原子力発電を持続的に利活用していくために、次世代革新炉の実証・実装を、時間軸を意識して推進するとともに、リプレースに留まらず新増設も検討していくこと
・GX投資は、脱炭素の実現とともに、わが国経済の持続的成長を促し、ひいては税収の増加につながることを強く意識するとともに、GX経済移行債の償還財源計画は受益と負担のバランスを前提に策定し、国民の理解を得ること
などを提起しました。
今後、意見に対する回答がまとめられていくものと思いますが、引き続き、国の政策を注視していくとともに、時宜に応じて提言や要請活動を行ってまいります。

◇中部圏広域産学官連携協議会
観光、防災など、社会課題の多くは、各地域で共通しており、広域の産学官が連携して取り組むことで、より大きな効果が期待できるという考えのもと、2019年度から「中央日本交流・連携サミット」で連携分野や体制などについて議論し、昨年2月に「中部圏広域産学官連携協議会」を設置しました。明日が第1回の開催となります。
協議会は、当地域の産学官のトップクラスの方々に参加いただき、広域課題に対する産学官の認識共有と解決策の推進を目的としています。
今年度は、観光、防災、DX、カーボンニュートラル、次世代モビリティの5つを検討テーマとしており、明日の協議会では、活動状況の共有や意見交換などを行う予定です。

◇経済委員会による提言書
提言書「社会実装・国際標準化推進による持続的な経済発展に向けて ~経済安全保障への寄与~」は、勝野委員長のもと、経済委員会が作成し、本日の総合政策会議にて承認を受け公表するものです。
カーボンニュートラル実現などの社会課題解決や、新産業・新市場の創出などを確実に経済成長に結びつけるためには、研究成果や技術、ビジネスモデルを社会実装・国際標準化していくことが重要であり、こうした取り組みは、経済安全保障にも貢献することとなります。
提言書では、
・大学や研究機関、スタートアップなどから生み出される新たな技術やシステムの社会実装に向けて、産学官がこれまで以上に連携していく必要があること
・国際標準化をはじめとしたルール形成による市場拡大・創出に向けて、意識変革や戦略的な行動が重要であること
などについて、まとめております。
中経連としても、政府などへの提言活動に加え、産学官の「つなぎ役」としての役割を果たしていくことで、中部圏および、わが国の持続的な経済発展に貢献していきたいと考えております。

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