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情報発信

年頭所感

ウィズコロナの下で社会経済活動の正常化が進みつつある一方、ロシアによるウクライナ侵攻などを背景とした物価上昇や、各国の金融引き締めにより、世界的な景気後退懸念が高まっています。経済社会の円滑な構造転換を進め、足元の難局を乗り越えるだけでなく、未来に向けてわが国経済を一段高い成長軌道に乗せていくことが重要です。

中経連では、2021年6月に、2025年までの「中期活動指針『ACTION 2025』」を策定しました。これまで、次の3本の柱の様々なテーマで、産学官・地域間が連携した活動を展開し、地域力向上に向けた土台づくりを進めてきました。指針3年目となる本年は、こうした活動を具体化し、中部圏の飛躍に向けて挑戦する一年としたいと考えています。

付加価値の創造
イノベーションの活発化に向けて、ナゴヤ イノベーターズ ガレージの既存プログラムおよび拡張エリアのアネックスを活用したスタートアップ支援を充実していきます。また、次世代モビリティの産業形成や、カーボンニュートラル社会の実現、大学などの研究成果を社会実装につなげる取り組みなどにより、高い付加価値を生み出す産業の創出と持続的な成長、地域社会の課題解決を目指します。

人財の創造
産業構造の変革を踏まえた人材の移動を促すリカレント教育の推進、日本語教育支援にかかるパイロットプログラムの深化をはじめ外国人材の活躍促進や多文化共生に資する活動、地域のデジタル化やDXの推進などにより、多様な能力を発揮できる人材の育成と活躍しやすい環境の整備を推進します。

魅力溢れる圏域の創造
第1回を2月に開催する中部圏広域産学官連携協議会の活動を活発化させ、観光や防災など広域課題に対する議論や解決策を推進していきます。また、東京一極集中是正を目指し、講演会を通じた機運醸成や、中部圏の実力・魅力の定量評価などによる、伸ばす領域や指標、取り組む方策の明確化、女性をはじめ多様な視点による魅力の発信に取り組みます。さらに、中部国際空港第二滑走路をはじめとする社会基盤の整備・維持、リニア中央新幹線開業効果の最大化に向けた地域活性化策の検討などにより、地域力の向上に向けた活動を推進します。

中経連が地域のステークホルダーや地域資源をつなぎ、そのポテンシャルを引き出し・伸ばし、地域の付加価値を高めていくことで、中部圏の持続的発展に貢献していきたいと考えています。

一般社団法人中部経済連合会
会 長 水野 明久

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