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地域会員懇談会を三重・岐阜・長野で開催(7/1・11・26)

中経連は、会員の皆様からの意見を今後の事業活動に生かすことを目的に、地域会員懇談会を以下の日程・都市で開催した。
◆7月1日(金)  三重地域会員懇談会(津市)/水野会長、伊藤副会長、安藤(仁)副会長をはじめ20名が参加。
◆7月11日(月)  岐阜地域会員懇談会(岐阜市)/水野会長、村瀬副会長をはじめ21名が参加。
◆7月26日(火)  長野地域会員懇談会(長野市)/水野会長、碓井副会長、松下副会長、中村理事をはじめ10名が参加。
当日は、水野会長の挨拶に続き、事務局から今年度の主要事業活動について説明した後、意見交換を行った。
参加者からの主な発言は以下のとおり。

【カーボンニュートラルの実現に向けた意見・要望】
・燃料費の高騰から原子力発電所の再稼働に目が向いているが、そこに留まらず、日本の核燃料サイクル確立に向けて本当の議論の必要性を感じる。中経連の主要施策にも盛り込んでいただきたい。<三重>
・水素が石油に代わるエネルギー基盤になることが見込まれる中、これを潤沢に受けられる中部圏という全体像を中経連に構築いただきたい。<三重>
・脱炭素が進むとエネルギーコストの上昇などが起こるため、産業構造の変化に意識を向けていく必要がある。水素・アンモニアはエネルギー密度が低く、運送負担が大きいことから、拠点が遠方にある多消費型の企業にとって効果的なものとは言い難い。<三重> 

【観光に関する事例】
・ツーリズム東美濃協議会では、「東美濃地酒・酒器振興事業」を展開している。地酒・酒器・郷土食という地域の産業・文化を組み合わせ、行政の枠を超えて広域連携で魅力を発信している(表紙・表紙裏:「未来につなぐ地域の文化」参照)。<岐阜>
・長良川流域でのサスティナブルツーリズムを観光庁のモデル事業として進めている。新しい生活様式で定着した健康志向は重要な要素と考え、地元の病院・大学と提携して800㎉を切る和洋のコースメニュー開発に取り組んでいる。<岐阜>
・グリーン・サスティナブル・ゼロエミッションをキーワードに、飛騨周波数変換所や奥飛騨の中尾地熱発電所を舞台にインフラツーリズムを展開していく。一般の観光客だけではなく、ビジネスパーソンの視察兼観光をビジネスモデルとし、地域活性化に貢献していきたい。<岐阜>

【産学官連携に関する事例】
・岐阜薬科大学では、寄附講座を8つ持っており、中部薬品や三菱ケミカルなどの企業と5年以上連携を続けている。産学連携は、さまざまな企業と長期間にわたり継続することで、新しいものを生み出していくことができる。<岐阜>
・当社では、岐阜大学構内に「航空宇宙生産技術開発センター」を設けている。産学が連携した航空宇宙の生産現場に関する施設はめずらしい。岐阜には技術やものづくりにおいても多くの宝物があるので、さまざまな産業がタイアップして日本経済を元気にしていければと思っている。<岐阜>
・デジタル化の潮流の中で信州大学が果たす役割として、「信州DX推進コンソーシアム」の立ち上げを提案し、県内11の自治体と13の企業が参画して7月に設立した。リスキリングやDX人材の育成などで、地域に貢献していきたい。<長野>

【IT・DX人材の育成、中小企業のリスキリング】
・中小企業はIT人材の不足からDXの推進に対して息切れ感がみられる。IT人材の育成には、行政による補助金やセミナーを頻繁に行うなど、実のある取り組みが必要。<三重>
・人口減少が進み、企業における人材不足が課題となっている。それを補うため、デジタル化を進める必要があるがIT人材の育成は難しく、学校教育の段階から取り組みを進めていかなければならない。<三重>
・当社では、エンジニアをつくるため、会社で高等専門学校を立ち上げ、認可待ちの状況である。また、2年に1回ほど社内で使用するシステムを入れ替え、変化に対応できなければ業務が回らないという荒療治を行っている。<岐阜>
・当社では、社長をはじめ社員全員がDXアカデミーというオンライン講座を受ける制度を設けている。<岐阜>
・人材育成やリスキリングが特に中小企業で難しいと聞く。ITの導入などにより、なくなる仕事の代わりに、社員に別の仕事をさせるリスキリングのノウハウや費用を負担できないと躊躇するケースが見られるので、何か仕組みができないか。<岐阜>
・従業員が数百名規模の製造業において、リスキリングの需要は少ないと思う。企業体質にもよるが、当社で自己啓発的なことに手をあげる従業員はまず見込めない。<長野>


三重地域会員懇談会(2022.7.1)


岐阜地域会員懇談会(2022.7.11)


長野地域会員懇談会(2022.7.26)

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