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三田会長 年頭所感

明けましておめでとうございます。会員の皆さまには、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございました。今年も宜しくお願い申し上げます。
昨年のわが国経済は、好調な企業業績や前年を上回る賃上げなどを背景に、全体では緩やかな改善が続きました。しかし、後半においては中国経済の減速などの影響もあり、生産や設備投資の動きが弱まるなど、やや足踏みの状況が見られました。
今年は、経済の好循環を何としても実現させ、その効果を全国津々浦々にまで広げるとともに、グローバル競争力の強化や地方の創生、人口減少・少子高齢化への対応など、重要課題への対応をスピード感を持って進めていく必要があります。このため政府には、アベノミクスをさらに強力に推し進めていただくとともに、経済界としても積極的に行動していきたいと思っています。
さて、中部圏に目を向けると、今年は伊勢志摩サミットが安全かつ成功裏に開催されるとともに、MRJの安全審査やリニア中央新幹線の建設工事も順調に進むなど、これらのプロジェクトで中部圏がさらに飛躍する年となるよう期待しています。
このような中、中経連では引き続き「中期活動指針 ACTION 2020」に基づき、産学官や地域間の連携をさらに深め、「ものづくり」「まちづくり」「ひとづくり」に全力で取り組んでまいります。
例えば、航空宇宙産業など次世代を担う産業の振興のため、技術者などの人材育成を支援するとともに、こうした産業を支える中堅・中小企業の連携強化や、企業間のマッチングなどを通じた販路拡大を推し進めてまいります。
また、空港・道路・鉄道・港湾など広域交通ネットワークの将来ビジョンを取りまとめるとともに、道路ネットワークや港湾の整備、中部国際空港の二本目滑走路の実現に向けた活動を展開してまいります。また、リニア中央新幹線を十分に活用できるよう、各駅周辺のまちづくりに協力してまいります。
さらに、昇龍道へのインバウンド客の一層の増大を図るため、昨年設定した「6つの重点ルート」をはじめ、域内の魅力を伝える取り組みを強化するとともに、受け入れ体制の充実を図ってまいります。また、伊勢志摩サミットの訪日関係者へのおもてなしや、当地域の産業や観光のPRを積極的に行い、この地の認知度を高めてまいります。
引き続き、皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げますとともに、今年が皆さまにとって素晴らしい年となるようお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

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