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三田会長 年頭所感

新年あけましておめでとうございます。会員の皆さまには健やかに新年を迎えられたことと、心よりお慶び申し上げます。旧年中は格別のご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年はアベノミクスにより、円高の是正、株価の上昇が進むとともに、デフレ脱却に向け大きく動き始めました。また企業業績も大きく改善し、多くの企業でベースアップが実施され、賃上げ率が過去15年で最高となりました。このように、昨年のわが国経済は4月の消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要や、その反動減の影響などはありましたが、全体では緩やかな回復を続けました。しかし急激な円安の影響や、消費回復の足取りの重さなど、景気回復は道半ばの1年でありました。
こうした中、昨年末には消費税率10%への引き上げ時期が延期されるとともに、アベノミクスの是非を問う衆議院選挙が行われました。その結果、アベノミクスは信任され、引き続き景気の回復に向け、様々な政策が実施されることとなりました。中部圏ではリニア中央新幹線の着工や、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」のロールアウト(完成披露)、赤﨑教授と天野教授のノーベル賞受賞、世界で初めての燃料電池車「MIRAI」の市販開始、昇龍道プロジェクトの観光庁長官表彰の受賞など、明るい話題が続いた年でありました。
今年は景気回復をさらに強力に推し進め、その効果が全ての産業や地域へと広がり、中部圏をはじめ、わが国全体が力強く成長していく年にしたいと思います。このため、政府には強いリーダーシップのもと、アベノミクスや地方創生をスピード感を持って実施いただくとともに、我々も経済の好循環の実現に向け、引き続き積極的に行動していかなければならないと思います。中部圏に目を向けると、愛知万博の開催および中部国際空港の開港から 10年を迎える今年、リニア中央新幹線の工事が本格化し、またMRJの飛行試験が行われるなど、大変夢のある重要なプロジェクトが大きく動き出します。これらのプロジェクトをぜひとも今後の中部圏の発展につなげていきたいと思います。
昨年、中経連は「中期活動指針ACTION 2020」を策定し、中部圏が目指す将来像の3つの柱を、「世界最強ものづくり地域」「日本一住みたい訪れたい地域」「日本一働きやすく人材豊かな地域」といたしました。この実現に向け、次世代自動車や航空宇宙産業などの次世代産業の振興、昇龍道プロジェクト等による観光の振興、リニアを活かした地域・まちづくり、産業や地域を支える人材育成など、「ものづくり」「まちづくり」「ひとづくり」を、会員企業、関係団体、大学、行政等とこれまで以上に連携を密にして、積極的に進めてまいりたいと思います。
今年も引き続き、皆さまのご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆さまにとって素晴らしい年となることをご祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

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