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「第34回Next30産学フォーラム」を豊橋で開催(9/22)

Next30産学フォーラムは、9月22()34回目のフォーラムを豊橋商工会議所にて開催、28名が参加した。今回は、名古屋大学未来社会創造機構特任准教授の田中貴紘氏とトヨタ自動車()コネクティッド先行開発部第1電子先行開発室の布留川大輔氏による大学と企業との共同発表、名古屋学院大学経済学部准教授の秋山太郎氏による講演、その後に懇親会を行った。

 

田中氏と布留川氏は、「安全な運転への行動変容を目指して ~安全運転行動評価への取り組み~」をテーマに、実験データを示しながら、高齢者は加齢とともに認知機能や視機能が低下し、事故率が高まることから、自身の運転行動や能力を客観的に把握する必要性を強調。これらの知見をもとに両者が共同で実施している安全運転行動の評価への取り組みに向けた実証実験の一例を紹介した。また、共同研究を始めるにあたり、開始当初は仕事の進め方の違いなどで戸惑いを感じたと感想を述べながらも、現在進めている研究が将来的には車の機能として搭載されるようにしたいと語った。

秋山氏は、「歴史で見る本質的経済発展と今後私たちが注力すべきイノベーション戦略」をテーマに、世界経済発展の歴史の中で、産業革命を契機に、各国で新規起業家によるイノベーションの興隆が発現され、急速な経済発展が実現したことを紹介。日本は戦後から70年代始めに模倣型イノベーションにより経済発展したが、近年は製造業の世界におけるシェアが大きく落ち込むなど、日本経済が低迷を脱却するには、イノベーションが頻繁に起こる社会・体制に変えていく必要性を強調した。そして今後、日本が狙うべきイノベーション戦略を例示しながら、イノベーションを生み出す社会・体制の構築に、産学官が連携して取り組まなければならないと訴えた。

その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、一層の親睦を図った。

 

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