中経連は11月15日(火)、愛知県経営者協会と共催で「女性活躍推進セミナー」を名古屋市内にて開催し、約130名が参加した。

セミナーではリクルートワークス研究所の石原直子氏を講師に迎え、女性の活躍推進について働き方改革の視点からご講演いただいた。 

講演では、労働時間が会社への忠誠心の代替指標となっていることや、日本人特有の勤勉さが「長時間働くことを厭わない労働価値観」を形成していることを説明された。

また、長時間労働の原因となる「取引先の都合」「膨大な仕事量」「帰りづらい職場の雰囲気」「会議が多い」などの事例について、労働時間を短縮するための工夫の紹介があり、参加者は熱心に耳を傾けていた。

女性の活躍推進については、ダイバーシティとセットになる概念として「インクルージョン」を紹介された。インクルージョンとは「自分の存在が歓迎されていると信じられる職場」のこと。例えば、時間制約のある人に配慮し、補助業務しか与えないようなインクルージョンのない状態では、職場の活力が落ちてしまうため注意が必要と説明された。