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「第16回Next30産学フォーラム 」で橋梁工事見学会と講演会を開催(11/25)

 

1125()、「16Next30産学フォーラム」を開催し、名古屋市港区の橋梁工事現場(南陽橋)の見学会と名古屋市栄での講演会・懇親会を併せて実施し、22名が参加した。なお見学会は、中経連会員の瀧上工業㈱のご厚意により実現した。

 

見学会では、中部地方整備局愛知国道事務所と瀧上工業㈱の現場責任者から、名古屋環状2号線(国道302号線)の道路整備による渋滞の解消や緊急時の迂回機能などの効果、手延べ機による送り出し工法による橋梁の架け方、鋼橋の耐震対策・長寿命化対策について説明が行われた。

参加者は道路整備の効果や橋梁の技法・作業行程などについて理解を深めることができた。また、高所作業車の体験乗車を行い、普段見られない角度から工事全体の様子を確認した。

 

講演会では、金城学院大学人間科学部准教授の北折充隆氏と豊橋技術科学大学環境・生命工学系准教授の沼野利佳氏から講演が行われた。

北折氏は、「禁止の科学~“駐輪厳禁”よりも効果的な看板とは?~」をテーマに、大学内で行った自転車の駐輪禁止の掲示効果の実験をもとに人間の逸脱行為の抑制策について説明を行った。実験結果から、逸脱行為に対する禁止の提示があれば、周囲がどのような行動をとっても半数は逸脱行為を取らない。しかし、残りの半数の逸脱行為に対してどのように対応すべきか、自罰型(自らの違反行為が直接自分に及ぶもの)、他罰型(自らの違反行為が第三者に及ぼすもの)の掲示方法などを含め、今後も抑止効果を検証していきたいと述べた。

沼野氏は、「iPS細胞がもたらす近未来 ~再生医療が抱える諸問題について我々のできることは?~」をテーマに、iPS細胞による再生治療の現状や実用化に向けた課題について説明を行った。iPS細胞は再生治療の分野で大きな期待が寄せられているが、培養に時間を要し成功率が低いことから、自身が実証した新技術によるiPS細胞化の実験内容を紹介するとともに、新しい治療薬や治療法の開発には国の支援に加えて、民間企業や一般市民からの理解と協力が必要であると訴えた。

 

懇親会では、多くの参加者が講師を囲んで、小売店のトイレなどで掲示されている感謝型の文言による抑止効果や、具体的な病気に対する治療の効果・期待について活発な意見を交わすなど、交流を深めた。

 

次回のフォーラムは、1月19()に名古屋市立大学病院にて開催する予定である。

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