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北海道経済連合会との合同視察会(10/11~13)

10月11日(水)~13日(金)、中経連は、中部圏の「ものづくり」と「脱炭素」をテーマに、北海道経済連合会(以下、道経連)と合同視察会を開催した。藤井道経連会長、水野中経連会長をはじめ18名が参加し、(株)デンソー安城製作所、自然科学研究機構 岡崎研究施設、日本ガイシ(株)小牧事業所、ヤマザキマザック(株)美濃加茂工場、トヨタ産業技術記念館、ナゴヤ イノベーターズ ガレージ(以下、NIG)を訪問した。


【視察概要】

デンソー安城製作所
デンソー安城製作所では、MR(複合現実)を用い、工作機械の試作品を再現することで作業工程・動作確認を行い、短期間で開発・実装ができる取り組みを見学した。また、工場から排出される二酸化炭素と水素を結びつけて生成したメタンをエネルギーとして再利用するメタネーションの技術を、AR(拡張現実)によって視覚的に体感した。


自然科学研究機構 岡崎研究施設

自然科学研究機構 岡崎研究施設では、小型低エネルギーシンクロトロン光源※として、世界最高水準の高い性能を持つ「極端紫外光研究施設(UVSOR)」を見学した。その後、同機構の大森教授が研究し、量子コンピュータに高速性をもたらす源泉の一つとされる「量子もつれ」について説明を受けるとともに、実際の観測装置を見学した。
※真空中で光速に近い速度で直進する電子が、その進行方向を変えられた際に発生する光。


日本ガイシ小牧事業所

同社は、世界で初めてメガワット級の大容量蓄電池「NAS電池」を実用化し、脱炭素社会の実現に貢献している。小牧事業所では、製造工程の説明を受けるとともに、実物のNAS電池を見学した。


ヤマザキマザック美濃加茂工場

ヤマザキマザック美濃加茂工場では、デザイン性が高く高精度な仕上げ面と加工精度を実現している工作機械を見学した。続いて、創業100周年記念事業として2019年に地下の工場跡地に建てられた、世界的にも珍しい工作機械に特化した博物館を見学した。


トヨタ産業技術記念館
トヨタ産業技術記念館では、トヨタグループ創始者・豊田佐吉氏の発明品やその息子の喜一郎氏の生涯にわたる自動車事業への挑戦について説明を受けた。参加者は、近代日本の発展を支えた繊維機械と現代を開拓し続ける自動車技術の変遷について、理解を深めた。


ナゴヤ イノベーターズ ガレージ(NIG)

NIGでは、(一社)中部圏イノベーション推進機構の田中事務局長から、オープンイノベーションの活性化に向けた取り組み内容について説明を受けた。藤井道経連会長は、「中部圏の企業による素晴らしい取り組みに感心した。北海道においてもこのような取り組みを進めていきたいので、積極的な情報交換をお願いしたい」と今後の連携を呼びかけた。

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