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ソサエティ育成プログラム「IGES」活動紹介(2020年10月、11月)

ナゴヤ イノベーターズ ガレージ〔運営:(一社)中部圏イノベーション推進機構〕が会員に提供しているソサエティ育成プログラム「IGES」では、「本音や想い、課題を話せる“場”をつくり、そこに触媒となるメンター(指導者、助言者)を入れることで化学反応を容易にし、大きな活動や事業化へ導く」ことを目指して、中部圏の発展に積極的でスタートアップ育成経験の豊富な4名のメンターを招聘して活動を行っている。
10月と11月に実施したIGESの活動事例で、メンターである名古屋大学大学院情報学研究科/情報学部教授の安田孝美氏がプロデュースしたイベントを、以下に紹介する。
本イベントでは、起業家やスタートアップ企業で活躍する方々を迎え、活動の軌跡や志を等身大の言葉で語るとともに、起業を目指す大学生や新規事業開発に熱心な企業人と座談会形式で意見交換を行っており、今後もさまざまな起業家や新規事業開発に係わる講師を迎えて継続開催していく。

名古屋大学大学院情報学研究科/情報学部教授     安田 孝美 氏

「ABEJAの軌跡と不確定な未来の生き抜き方 ~ABEJAの8年から皆さんに伝えたいこと~」
(株)ABEJA 取締役の外木直樹氏を講師に迎え、10月9日(金)に実施。12名(会場9名。オンライン3名)に参加いただいた。
外木氏は、変化の激しい時代に8年間ベンチャーの経営者として活躍した経験にもとづき、会社創成期から現在に至るまでを8つのテーマに分けて参加者に紹介。海外政府との交渉、ともに働く人との関わり方、経営者としての心構えなど、実際の経験から得た失敗や苦労、発見などを率直に語った。 参加者からは、 マーケットに参入するタイミングや社員採用の考え方など、踏み込んだ質問が寄せられ、外木氏は、自社のビジョンである「テクノプレナーシップ」の解説を交えながら回答するなど、活発な意見交換が行われた。

◆「ふつうの人のためのスタートアップ入門」
(株)SmartHR 執行役員 VP of Productの安達隆氏を講師に迎え、11月13日(金)に実施。15名(会場9名。オンライン6名)に参加いただいた。
安達氏は、「学生時代は起業など考えもしなかったが、気がつけばスタートアップでプロダクトをつくることが仕事になっていた。いわゆる起業家タイプではない人間がどのようにスタートアップ業界を渡り歩いてきたか、一つのサンプルとして紹介する」と、学生時代の経験、起業や複数企業を経て現在に至るまでを語った。
参加者からは、「起業すること自体を目標に起業していいか」「前職でのピボット(企業経営の方向転換)は具体的にどのような業種を手掛けたのか」「過去の自分に “やらないで”と言いたいことは」など、多様な質問が寄せられた。安達氏は、人から選ばれる人材になることの重要性を説きつつ、未来の起業家へ向けてエールを送った。

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