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「Next30産学フォーラム」で名古屋市立大学病院の施設見学会と講演会を開催(1/19)

119()、「第17Next30産学フォーラム」を、名古屋市立大学病院において開催し、会員企業・大学の若手34名が参加した。

今回は、講演会・懇親会に加え、同大学病院の施設見学会を併せて実施した。

 

冒頭、名古屋市立大学理事長・学長の郡健二郎氏から、異分野交流の重要性と学内での産学連携の事例が紹介され、「今後、企業で医療に係わる研究があれば、是非本校を実証の場として活用してもらいたい」旨挨拶があった。

 

講演会では、中京大学スポーツ科学部スポーツ健康科学科講師の倉持梨恵子氏より「体幹トレーニング体感!? ~ケガの予防とパフォーマンスアップの鍵~」と題して講演が行われた。倉持氏は、実際の体幹運動を紹介するとともに、腰痛予防のための腹筋運動でも腹横筋を鍛えることに加えて体幹を鍛えることが重要であること、ならびに、日常生活においても体幹を意識することで痛みの改善・ケガの予防につながることを説明した。

 

次に、大同大学情報学部情報システム学科准教授の柘植覚氏より「コンピュータに耳を持たす~音声認識・話者認識~」と題して講演が行われた。柘植氏は「人の会話を文章に起こす音声認識技術は、同一人物が発する声でも時差・時期差によって認識精度が落ちるため、大量の音声データ収集が必要である」旨を説明し、携帯電話で使われている音声信号処理技術を一例に挙げ、特に雑音除去による音声認識技術の向上が必要であることを訴えた。

 

最後に、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科准教授の塙大氏より「呼吸の非接触センシング ~サーモグラフィでヒトの呼吸をみる~」と題して講演が行われた。塙氏は、在宅での健康管理・健康支援の重要性を鑑み、今後ヒトの呼吸計測による身体異常の早期発見が有効な手段の1つになることを強調した。また、遠赤外線画像による呼吸計測の検証結果を説明し、ヒトに負担をかけない計測方法の有用性を訴えるとともに、課題を早期に解決し実用化につなげていきたいと述べた。

 

講演後は、医療デザイン研究センターと臨床シミュレーションセンターの施設見学会を実施した。医療デザイン研究センターでは、最新の3Dプリンタによる医療機器の開発を支援しており、シミュレーション用臓器モデルや喉頭鏡など、これまでの研究開発の事例について紹介があった。また、経験の少ない若い医師・看護師たちがトレーニングを積む研修施設である臨床シミュレーションセンターでは、最新式シミュレーターを使用することで実践に近い訓練が受けられる様子が紹介された。

 

見学後は、学生食堂に移り懇親会を行った。懇親会では、参加者が講師を囲み、各種のトレーニング方法、ソフトウェア・医療機器の実用化に向けた動きについて意見を交わすなど、交流を深めた。

 

次回フォーラムは、3月17日(火)に名古屋市内で開催予定。参加希望や問い合わせは、中部経済連合会  産学連携担当まで〔Tel :(052)962-8091

 

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