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第11回中部コーディネータ研究フォーラム (12/1) 報告

12月1日()、中経連は「第11回中部コーディネータ研究フォーラム」を開催し、中部5県のよろず支援拠点コーディネータ、支援機関・大学のコーディネータ、中堅・中小企業支援に関する有識者・研究者など11名が参加した。

本フォーラムは、中部圏各地で中堅・中小企業支援をしているコーディネータのネットワーク強化と企業支援力の一層の向上を目的に、2015年3月に設立されたものである。

 

はじめに、()智寛代表取締役の渡部寛子氏から、「『提案型町工場』智寛」と題し、ご講演いただいた。同社は主に搬送機などの生産設備を製造しているが、リーマンショック後の数年間仕事が激減する中、従業員を一人も解雇することなく技術を温存し、そ

の後同社が持つオンリーワンの技術を求める大手企業との「すり合わせ」を繰り返すことで、その技術力を磨き上げた。さらには斬新なアイディアを活用した新商品「オイルエクセプター(浮上油回収装置)」を開発し、多くの企業に好評を博したことなどを、「現場第一主義」「困っている人を助けたい」「世の中にないモノを創りたい」「従業員は家族同様大切に」といった渡部氏の思いを交えて話された。 

続いて、岡崎商工会議所中小企業支援部課長の鈴木正英氏から、地域における商工会議所の役割や()智寛に対してこれまで行ってきた支援の事例などが紹介された。 

参加者からの質問に答える中で、同社が成長する一方で大手企業の生産技術が空洞化しているのでは、という渡部氏が抱く懸念が示され、これに共感する参加者が多く、大変活発な議論が展開された。

次回は3月に開催する予定である。

 

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                       ご講演いただいた渡部氏

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