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第26回Next30産学フォーラム(7/28)報告

7月28()、第26Next30産学フォーラムを開催、30名が参加した。

 

はじめに、愛知工業大学工学部応用化学科准教授の糸井弘行氏ならびに大同大学教養部人文社会教室准教授の松木孝文氏を講師に迎え、ご講演いただいた。

 

糸井氏は「原子レベルで構造を制御したエネルギー貯蔵・変換材料の高性能化」をテーマに、燃料電池触媒に使用される高価な白金は、表面積が大きいほど高い活性が得られるため、粒子を原子レベルまで小さくして白金の使用量を減らす研究を進めていると紹介された。また、現在は白金に代わり鉄やイリジウムを活用する研究も進んでおり、今後さらなるコスト削減が期待できると述べられた。

 

松木氏は「地域との連携における障壁とその迂回」をテーマに、これまで各地のまちの賑わいづくりへ支援を行ってきたが、多くは地域の保守性もあり上手くいかなかったと失敗談を紹介された。しかし、ある地域で失敗した事例が違う地域では有効な解決策になりうることもあり、過去に依頼を受けた商店街に再度提案を持ちかける等、今後もあきらめずに地域のまちづくりに貢献していきたいと述べられた。

 

次に、名古屋大学未来社会創造機構特任准教授の石黒祥生氏を講師に迎え、「人とコンピュータ クルマが人を超えるとき」をテーマにご講演いただいた。

石黒氏はコンピュータが人の能力を超える技術的特異点(人間の能力を超える)が、自動運転車や家電等の研究開発分野で起こりつつあると紹介された。その後、「人の能力を超えたコンピュータと共存する社会ではどんなことが可能になるのか」と課題を提示され、参加者はグループディスカッションを行った。

「家事の負担が減る」「何事にも怠慢になる」等、プラスとマイナスの両面について意見が出され、参加者は近未来社会のイメージを膨らませた。  

 

その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

 

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