2025.12.10
活動報告
中経連は、名古屋大学 未来社会創造機構モビリティ社会研究所「GREMO※1」とアウトドア型イベントを佐久島(愛知県西尾市)で初開催し、54名が参加した。人口減少・高齢化が進む佐久島では、生活用品や食料品を購入できる施設が少ないほか、島内の道幅が狭いため、大・中型車両での配送が困難な状況にある。この課題を解決する施策として、GREMOが島内で実証実験を進めるドローンと自動走行車両を連携させた新しい物流システムの現場を視察した。社会受容性向上に資する取り組みを直接目にできる機会として、参加者からは高い評価をいただいた。
次回、第11回もGREMOと共同で、CAMIPシンポジウムを2026年3月24日(火)に開催予定。
<実証実験内容>
・一色港から佐久島東港まで:物流ドローンで輸送(レベル3.5※2)

・島内の基幹道路の拠点まで:自動運転軽バンで配送(レベル2※3)

・自宅までのラストマイル :自動運搬ロボットを活用

<見学プログラム>
12:00頃
佐久島東港からJA西三河佐久島店を自動運転する軽自動車による荷物搬送を見学
12:20~13:00
佐久島開発センターにて、名古屋大学による実証実験ならびに中経連によるCAMIPの説明
13:15~13:40
海浜公園および東港集落にて、一色港から出発したドローンが運んだ荷物を海浜公園で回収、搬送ロボットに荷物を移し、道幅が狭い個人宅まで荷物を搬送する様子を見学
13:40~14:30
海浜公園にて質疑応答、西港付近視察。希望者のみ自動運転の軽自動車に試乗体験。
※ CAMIP:中部先進モビリティ実装プラットフォーム:中部圏が将来にわたり「次世代モビリティ産業の世界的中心」であり続けるため、より効果的な産学官連携の推進を目的に、2021年5月に中経連と名古屋大学が共同で立ち上げた活動体。
※1 GREMO:Global Research Institute for Mobility in Society
※2 レベル2:部分自動運転で、人が必ず運転席にいて、周囲を見て安全を確認する必要あり
※3 レベル3.5:無人地帯での目視外飛行を対象とした新しい制度で、飛行要件を緩和したもの