2025.5.29
活動報告

神野副会長
中経連は、東三河産品の魅力を発信するイベント「Farm to Table from Higashi Mikawa-世界に羽ばたく東三河の農と食-」(協賛:(株)サーラコーポレーションならびに豊橋商工会議所、(一社)ほの国東三河観光ビューロー)を開催し、神野副会長をはじめ国内の観光業界や百貨店、商社、7か国の在日外交館や海外政府機関などの関係者96名が参加した。出展事業者と参加者との交流は、産品の販路拡大や知名度向上のほか、新たな気づきや今後の事業展開のヒントを得る機会になった。
冒頭、神野副会長は、「東三河は全国有数の農業地でありながら、販路やブランディング面で課題を抱えている。本イベントでは、当地域の“農”と“食”のポテンシャルを理解いただき、その魅力と可能性を体感いただきたい」と挨拶した。
第1部の基調講演では、(株)サーラホテル&レストランズ専務取締役/総料理長の今里武氏が、「東三河フードバレー構想」について講演した。同構想は、食を軸に、東三河地域が一体となって地域活性化を図るもので、地場産品の魅力を掘り起こし、広く情報発信することに注力するほか、「フードクリエイター」、すなわち、「食や食文化を通じて地域や社会の課題解決に貢献する人材」の発掘・育成にも取り組んでいる。
続くパネルディスカッションでは、「地域の宝を、世界へ」をテーマに、今里氏をはじめ、前掛け専門店(有)エニシング代表取締役社長の西村和弘氏、関谷醸造(株)代表取締役の関谷健氏、東三河産植物由来のスキンケア用品を手掛ける(株)Waphyto(ワフィト)代表取締役の森田敦子氏が意見を交わした。その中で、自社の商品が海外からの信頼を得るためには、産品に込められたストーリーとともに、地域に受け継がれる本物の価値や地場の素材にこだわる姿勢を訴求することが重要であると強調された。
第2部の交流会では、今里氏監修の下、東三河産の精肉や水産物、農産物を使った料理や地酒などが振る舞われた。また、東三河産植物由来のスキンケア用品や豊橋発の伝統的な帆前掛けなどが紹介され、参加者は地域の魅力を体感するとともに、出展事業者と意見や情報交換を行った。
本イベントは対象とする地域を変え、年1回開催しており、今回で3回目となる。中経連は、今後も地域活性化に資する取り組みを継続していく。