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イタリア共和国 キエーティ・ペスカーラ商工会議所との懇談(3/6)

中経連はイタリア共和国アブルッツォ州※1のキエーティ・ペスカーラ商工会議所のジェンナーロ・ストレーベル会頭を代表とする関係者5名と自動車業界におけるカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みについて懇談した。中経連からは宮本常務理事事務局長、根本常務理事をはじめ4名が出席した。
主な発言は以下のとおり。

<キエーティ・ペスカーラ商工会議所の発言>
欧州における自動車のEV化が進む中、当地域では製造業のグリーン・イノベーション※2に力を入れている。
当初、EUは2035年にガソリンなどで走るエンジン車の新車販売を禁止する方針を打ち出した。しかし、カーボンニュートラル(以下、CN)の実現に向けては、水素エンジン車やFCV(水素燃料電池車)などの多様な手段があることから、性急に全ての自動車をEVにするという方針を見直した。この点において、日本の自動車産業界の動きを教えていただきたい。

<中部経済連合会の発言>
EUのエンジン車販売禁止を見直す動きは、性急だったと考えた国々が、EVシフトのスピードを緩めたものと推察している。自動車産業界におけるCNの姿は、EVだけでなくHV、FCV、水素エンジン車、e-fuel自動車※3が併存するものと考えている。
中部圏は自動車産業をはじめ製造業が集積する地域であり、産業構造の変革に対応するためにイノベーション創出を重要な課題と捉えている。
本会は名古屋市とナゴヤ イノベーターズ ガレージを設立し、異業種・異分野の交流・対流からなるイノベーション創出にも力を入れている。次に名古屋に来訪する際は、ぜひ見学いただきたい。

※1 イタリア中部に位置し、交通アクセスの良さから自動車産業を中心とする製造業が盛んな地域
※2 環境・資源・エネルギーに関する科学的発見や技術的発明を基に、気候変動問題の解決と社会経済の持続的発展を両立させるための革新的な取り組み
※3 CO2とH2を原材料とする石油代替燃料で動く自動車。

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