５月14日(金)、中経連は、愛知県、名古屋市、名古屋港管理組合、名古屋商工会議所とともに、愛知・名古屋国際ネットワーク（ＡＮＮＩＥ：Aichi-Nagoya Network & International Exchange）を名古屋市内の会場およびオンラインで開催。約70名が参加した。

本イベントでは、愛知・名古屋の国際化の進展を図るため、2011年度から毎年、駐日外交官を招き、関係諸国と当地域のネットワークづくりを進めている。今回は、「次世代モビリティ＋スタートアップ・イノベーション」をテーマに、この分野で先進的な取り組みを行っているフランス、シンガポール、米国から代表者を招き、県内に主要拠点を置くスタートアップ企業との意見交換を実施した。

はじめに、主催者代表として大村愛知県知事、河村名古屋市長、山本名古屋商工会議所会頭、水野中経連会長が挨拶を行った。水野会長は、「当地域はモビリティを中心とした企業の世界的な集積地である。多くの大学や研究所も存在し、自治体も積極的に産業支援に参画している。スタートアップ・イノベーションを活発化させ、中部圏の『地域力』を一層向上させるには、海外を含めた広域なネットワークの強化が不可欠であり、本イベントが貴重な機会となることを期待する」と述べた。さらに、ナゴヤ イノベーターズ ガレージが３月26日に発刊した「ＳＴＡＲＴＵＰ ＧＵＩＤＥ ＮＡＧＯＹＡ」や、次世代モビリティの社会基盤づくりを目指して５月20日に設立する「中部先進モビリティ実装プラットフォーム（ＣＡＭＩＰ）」の概要を紹介した。

続いて、奥地トヨタ自動車(株)先進技術カンパニー・プレジデントによる「モビリティカンパニーへの変革」と題した基調講演を行い、その後、参加国と参加企業の代表者がプレゼンテーションを実施した。各国代表は、スタートアップ・イノベーションの活性化について取り組み状況を説明するとともに、当地域との連携強化の重要性を訴えた。企業側は、最新技術の開発状況や製品紹介、海外との連携拡大への意欲を示した。

【参加国・参加企業の代表者】
・フィリップ・セトン  駐日フランス大使
・ピーター・タン・ハイ・チュアン  駐日シンガポール大使
・ゲーリー・シェイファー  在名古屋米国首席領事
・福澤 知浩　(株)SkyDrive 代表取締役ＣＥＯ
・武田 一哉　(株)ティアフォー  代表取締役社長
・戸谷 俊介　(株)プロドローン  代表取締役社長