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産学連携懇談会 -活動報告-

  • 2017年09月22日
    第34回Next30産学フォーラム

    34回目のフォーラムを豊橋商工会議所にて開催、28名が参加した。
    今回は、名古屋大学未来社会創造機構特任准教授の田中貴紘氏とトヨタ自動車(株)コネクティッド先行開発部第1電子先行開発室の布留川大輔氏による大学と企業との共同発表、名古屋学院大学経済学部准教授の秋山太郎氏による講演、その後に懇親会を行った。
    田中氏と布留川氏は、「安全な運転への行動変容を目指して ~安全運転行動評価への取り組み~」をテーマに、実験データを示しながら、高齢者は加齢とともに認知機能や視機能が低下し、事故率が高まることから、自身の運転行動や能力を客観的に把握する必要性を強調。これらの知見をもとに両者が共同で実施している安全運転行動の評価への取り組みに向けた実証実験の一例を紹介した。また、共同研究を始めるにあたり、開始当初は仕事の進め方の違いなどで戸惑いを感じたと感想を述べながらも、現在進めている研究が将来的には車の機能として搭載されるようにしたいと語った。
    秋山氏は、「歴史で見る本質的経済発展と今後私たちが注力すべきイノベーション戦略」をテーマに、世界経済発展の歴史の中で、産業革命を契機に、各国で新規起業家によるイノベーションの興隆が発現され、急速な経済発展が実現したことを紹介。日本は戦後から70年代始めに模倣型イノベーションにより経済発展したが、近年は製造業の世界におけるシェアが大きく落ち込むなど、日本経済が低迷を脱却するには、イノベーションが頻繁に起こる社会・体制に変えていく必要性を強調した。そして今後、日本が狙うべきイノベーション戦略を例示しながら、イノベーションを生み出す社会・体制の構築に、産学官が連携して取り組まなければならないと訴えた。
    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、一層の親睦を図った。

  • 2017年07月27日
    第33回Next30産学フォーラム

    33回目のフォーラムを開催、54名が参加した。
    今回は、南山大学総合政策学部准教授のオコネル・ショーン氏による講演、愛知工業大学情報科学部情報科学科准教授の梶克彦氏による講演&グループディスカッション、その後懇親会を行った。
    オコネル氏は、「文化・価値観の違いを克服 ~異文化間ビジネスコミュニケーションの基本~」をテーマに、外国人とのコミュニケーションは言葉だけでなく、相手の文化・習慣等を知った上でやり取りをしないと相手の考えを理解することができないと強調。今後の多文化共生社会の到来を見据えて、日本人は自国の文化・習慣等を明確に伝えるとともに、相手の意見も尊重して、互いに共有できるルールや価値観を築いていくことが重要であると述べた。
    梶氏は、「モチベーション刺激による行動変容」をテーマに、未解決となっている社会問題を解決するためには、人のモチベーションを刺激して行動に移すことが最も良い方法であると述べ、幾つかのアイデアを例示。これを踏まえ参加者は4~5名のグループに分かれ、「エスカレーターの片側通行をやめさせるには」「学生が研究室に来てくれるには」というテーマに対して意見交換を行った。最後は各グループから発表を行い、参加者にとって新たな発想や気づきを得る機会となった。
    懇親会では、ポスターセッションを実施し、名古屋経済大学経営学部准教授の山下幸裕氏が「第4の価値軸"感性"をどう扱うか」をテーマに、大同大学情報学部総合情報学科"かおりデザイン"専攻准教授の棚村壽三氏が「においの仕組みと測り方」をテーマに、それぞれの研究内容について紹介を行った。両氏は、映像や測定器など参加者の興味を引くツールも活用し、多くの参加者が両氏の発表を熱心に聞き理解を深めた。

  • 2017年05月31日
    第32回Next30産学フォーラム

    32回目のフォーラムを開催、48名が参加した。
    今回は、豊橋技術科学大学電気・電子情報工学系助教の坂井尚貴氏による講演、中京大学総合政策学部教授の坂田隆文氏による講演&ワークショップ、懇親会を行った。
    坂井氏は、「ワイヤレス電力伝送のいろは ~バッテリーレス電気自動車を走らせよう~」をテーマに、近年、ワイヤレス電力伝送技術が飛躍的に向上している現状を説明し、2014年に所属する研究室で開発した送電技術がこの分野の設計指針になっていることを紹介した。また、この技術を応用して、走行中の電気自動車に路面から電気を給電する実証実験に成功したことを紹介し、実用化に向けてさらに研究を進めていきたいと述べた。
    坂田氏は、「企画力を伸ばすマーケティング・デザイン」をテーマに、ヒット商品の企画や開発事例を紹介し、世の中にない「もの・サービス」を提供するには、前例や固定概念、思い込みなどを排除し、ゼロからの発想力・思考力を高める必要があると強調した。その後、参加者は4人グループとなり、テーブル上に乾燥パスタやマシュマロ等を使って自立するタワーをつくるという課題を、試行錯誤しながら夢中で取り組んだ。坂田氏は、こうした作業がマーケティングの「複眼思考」や「デザイン思考」につながることを説明し、参加者は理解を深めた。
    懇親会では参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、一層の親睦を図った。

  • 2017年03月21日
    第31回Next30産学フォーラム

    31回目のフォーラムを開催、36名が参加した。
    今回は、名古屋市立大学人間文化研究科准教授の林浩一郎氏による講演、名古屋工業大学大学院工学研究科電気・機械工学専攻准教授の田中由浩氏による講演&ワークショップ、懇親会を行った。
    林氏は、「『リニア・インパクト』を見据えたエリアリノベーション ~名古屋駅西側の再編をめぐる『まちづくり体制』の構築~」をテーマに、リニア中央新幹線開通による地域開発への期待が高まる中、地元の事業者等で構成される「太閤まちづくり協議会」において、地域活性化に向けたまちづくり戦略が策定されていることを紹介。今後、駅周辺の大規模開発が進む一方で、椿町を中心とした駅西エリアでも商業地を振興するための仕組みづくりが必要だと訴えた。
    田中氏は、人の触感に関する研究をしており、高級感が感じられるドアグリップをプラスチック素材で開発したことなどを紹介。その後、断熱材を用いてワークショップを行い、参加者は同じ質量でも形や色を変えることによって重量感が違ってくることを体験した。
    懇親会では、ポスターセッションを実施し、名古屋経済大学経済学部准教授の大塚雄太氏より「諸個人の自由と社会的秩序 ~モラルはどこにあるのか?~」をテーマに、岐阜大学応用生物科学部准教授の柳瀬笑子氏より「生活習慣病を予防する植物成分 ~ポリフェノールの可能性~」をテーマに、それぞれの研究内容を紹介いただいた。参加者は、両氏の発表を熱心に聞き入り理解を深めた。

  • 2017年03月07日
    (平成28年度)産学連携懇談会

    座長の竹中副会長をはじめ19名が参加した。
    竹中座長からの挨拶に続き、事務局から「ものづくり中部におけるイノベーション力を強化するための産学官連携のあり方」をテーマに昨年10月に実施した中部産業振興協議会の概要、中部圏における異分野融合のあり方の検討に向けたヒアリングの結果、産学連携に関して実施している活動について報告を行った。
    次に、平成29年度立ち上げ予定のイノベーション委員会(案)を説明するとともに、中部圏の異分野融合のあり方や進め方について意見交換を行った。
    委員からは、「イノベーションをどこまでオープンあるいはクローズで実施するのか、しっかりとした議論が必要」「先端情報や技術の提供だけでなく、実態のともなったイノベーション活動が大学に期待されている」「AIやIoTと言う言葉をよく耳にるが、何ができるのか知りたい」「将来のWANTSから新たな価値創造やビジネスモデル等を考える取り組みが重要」など、多くの意見が出された。
    最後に竹中座長が、「ものづくりの中部圏らしいイノベーション推進活動を展開していきたい」と総括した。今後は、イノベーション委員会(案)でのイノベーション推進活動および提言・要望等の取り組みを展開していく。

  • 2017年02月20日
    第30回Next30産学フォーラム〔愛知県立芸術大学 施設見学&ピアノコンサート〕

    第30回Next30産学フォーラムを愛知県立芸術大学にて開催し、30名が参加した。今回は、同大学の施設見学と講演(ピアノ・コンサート)を実施した。
    施設見学では、中部の経済界も建設に協力した「法隆寺金堂壁画模写展示館」を訪れ、同大学の教員や卒業生が制作に16年の歳月を費やした法隆寺金堂壁画の模写を見学した。参加者からは「日本史に興味があり大変よい機会となった」「古典と向き合うことは教育上も良い」といった声が相次ぎ、壁画の歴史や模写制作に至る経緯等について理解を深めた。
    講演(ピアノ・コンサート)では、はじめに同大学学長の松村公嗣氏より、昨年開学50周年を迎え、様々なイベントを開催していることが紹介された。また、自身の若い頃の経験談を踏まえて、異分野・異業種の人との交流の重要性を訴えるとともに、若手研究者の人材育成に力を入れていきたいと挨拶された。
    続いて、同大学音楽学部准教授の鈴木謙一郎氏より、「ロシアンピアニズムの継承 ~音楽の秘境 ウクライナ~」と題して、自身が数年間過ごしたウクライナでの音楽活動のエピソードを伺うとともに、鈴木氏の思い入れのある作品演奏を皆で楽しんだ。参加者からは、「迫力ある演奏を楽しませてもらった」「多忙な日常生活を忘れ、心の贅沢をさせてもらった」といった声が相次ぎ、鈴木氏のスケールの大きさと繊細さをあわせ持つ音楽性に魅了された。
    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み今後の音楽活動などについて意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

  • 2017年01月24日
    第29回Next30産学フォーラム

    第29回Next30産学フォーラムを開催、31名が参加した。
    今回は、南山大学総合政策学部准教授の三輪まどか氏と中部大学工学部電子情報工学科准教授の保黒政大(ほぐろ・まさひろ)氏による講演、愛知淑徳大学創造表現学部准教授の宮田雅子氏による講演&ワークショップという構成でフォーラムを開催した。
    三輪氏は、「高齢者の契約をめぐる現状と課題 ~企業・家族が押さえておきたいポイント~」をテーマに、近年、企業と高齢者との間で契約トラブルが増えており、どのような点に注意を払うべきか、裁判例をもとに最近の傾向を説明。企業にとって契約が有効な場合であっても対応によっては社会的信用を落とすことや、家族においても本人の意思確認なく代理で契約を結ぶと無効になってしまうことがある等、事例を踏まえて注意を促された。
    保黒氏は、「生体認証技術 ~誰でも簡単・安全に使える鍵~」をテーマに、近年、ATMや携帯電話、入国審査等で生体認証技術が利用されており、今後、様々な分野で普及していく技術であると説明。その一方、子供やお年寄りの指に関しては誤認されることが多い等、依然として課題も残されており、今後も生体情報を正確に読み取る研究・開発に力を入れていきたいと述べられた。
    宮田氏は、「伝えるデザイン ~コミュニケーションの理論と実践~」をテーマに、20世紀以降、非言語によるコミュニケーション手段として「伝えるデザイン」の重要性が高まっていることを強調。この分野の研究理論を紹介しつつ、簡単な例として「レゴブロック」によるワークショップを行い、参加者は頭の中に描くデザインを送り手と受け手の双方が正確に共有することの難しさを体験した。
    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

  • 2016年12月12日
    第27回Next30産学フォーラム

    第27回Next30産学フォーラムを豊橋商工会議所にて開催、27名が参加した。
    (本フォーラムは、当初9月20日に開催予定だったが、台風のため延期された)

    はじめに、愛知大学経営学部准教授の一木毅文氏より「日本における企業統治の変容 ~取締役会と企業業績~」と題してご講演いただいた。近年、株式公開している企業に対して社外取締役の設置が求められる中、自社の業績向上に貢献する優秀な人材を登用することの難しさを説明。米国で専門性に乏しい社外取締役によって業績が悪化した事例をあげ、日本でも社外取締役導入による取締役会の機能低下に備えて、早期から自社で将来を担う取締役を育成し、取締役会の運営を支えていくことが重要だと述べられた。

    次に、豊橋技術科学大学電気・電子情報工学系助教の東城友都氏、スズキ(株)環境・材料・生産技術開発部の密岡重日氏より、「材料の魅力 ~身近な電池の構成材料と車載用電池の高安全・長期利用~」と題して共同研究の内容を発表いただいた。東城氏は、車載用リチウムイオン電池の耐久性や安全性の課題を説明されるとともに、事故を未然に防ぐため、顕微鏡や光・磁気を用いてリチウム金属の状態を観察できる非破壊検査技術の開発実例を紹介された。密岡氏は、共同研究等を経て、自社の車載用リチウムイオン電池の耐久性向上のため、チタン酸リチウムを使用していると説明。また、共同研究を進めるに当たっては、パートナーとなる先生が計画通りに研究を進められることや、緊密に連絡・調整を取るためにも、距離が近い大学・研究機関を選ぶことが重要だと述べられた。

  • 2016年11月08日
    第28回Next30産学フォーラム

    第28回Next30産学フォーラムを開催、24名が参加した。
    はじめに、金城学院大学薬学部薬学科准教授の宮澤大介氏より、「脂質栄養と健康~あぶらについて考える~」と題してご講演いただいた。宮澤氏は、料理で使われる食用油についてα-リノレン酸が多く含まれるシソ油を使うことや、DHAやEPAが含まれる魚を食べることが健康維持に繋がると強調。その裏付けとして、うつ病やアルツハイマー病の患者がシソ油や魚を食べることによって一定の改善効果が見られることを説明され、健康のためには普段から油が多く含まれていない食品を摂ることが重要だと締めくくった。
    次に、中京大学経済学部准教授の平澤誠氏より、「少子高齢化と年金制度~経済学で考える~」と題してご講演いただいた。平澤氏は、わが国の公的年金制度の歴史や仕組みを紹介された後、現在の年金制度では、いずれ運営が行き詰まると説明。その解決の糸口として、年金と出生率との関係に注目し、現実をうまく説明できる経済モデルをつくって政策の評価を行い、新たな年金制度のあり方について提案していきたいと述べられた。
    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、健康によいお勧めの食品や現役世代の将来の年金受給額について意見を交わすなど、交流を深めた。

  • 2016年07月28日
    第26回Next30産学フォーラム

    第26回Next30産学フォーラムを開催、30名が参加した。
    はじめに、愛知工業大学工学部応用化学科准教授の糸井弘行氏ならびに大同大学教養部人文社会教室准教授の松木孝文氏を講師に迎え、ご講演いただいた。
    糸井氏は「原子レベルで構造を制御したエネルギー貯蔵・変換材料の高性能化」をテーマに、燃料電池触媒に使用される高価な白金は、表面積が大きいほど高い活性が得られるため、粒子を原子レベルまで小さくして白金の使用量を減らす研究を進めていると紹介された。また、現在は白金に代わり鉄やイリジウムを活用する研究も進んでおり、今後さらなるコスト削減が期待できると述べられた。
    松木氏は「地域との連携における障壁とその迂回」をテーマに、これまで各地のまちの賑わいづくりへ支援を行ってきたが、多くは地域の保守性もあり上手くいかなかったと失敗談を紹介された。しかし、ある地域で失敗した事例が違う地域では有効な解決策になりうることもあり、過去に依頼を受けた商店街に再度提案を持ちかける等、今後もあきらめずに地域のまちづくりに貢献していきたいと述べられた。
    次に、名古屋大学未来社会創造機構特任准教授の石黒祥生氏を講師に迎え、「人とコンピュータ クルマが人を超えるとき」をテーマにご講演いただいた。
    石黒氏はコンピュータが人の能力を超える技術的特異点(人間の能力を超える)が、自動運転車や家電等の研究開発分野で起こりつつあると紹介された。その後、「人の能力を超えたコンピュータと共存する社会ではどんなことが可能になるのか」と課題を提示され、参加者はグループディスカッションを行った。
    「家事の負担が減る」「何事にも怠慢になる」等、プラスとマイナスの両面について意見が出され、参加者は近未来社会のイメージを膨らませた。  
    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

  • 2016年05月27日
    第25回Next30産学フォーラム

    第25回Next30産学フォーラムを開催、38名が参加した。
    はじめに、名古屋経済大学経済学部准教授の大塚雄太氏が「アダム・スミスの虚像と実像-彼は『経済学者』だったのか?」と題して講演を行った。経済学の父と呼ばれるアダム・スミスは道徳哲学の教授の顔を持っており、決して自由放任主義者ではなく、逆に社会における常識や規則の中で経済活動を行うことが正しいと考えたことや、道徳哲学を生涯大切にしたこと等を紹介した。
    次に、企業からの話題提供として、(株)レオパレス21学校法人営業部マネージャーの中田悟司氏が「レオパレス21における産学連携の取り組みについて」と題して講演を行った。近年、海外の日系企業に対する物件の紹介や出張手配等に力を入れる一方で、大学と産学連携に取り組んでいる事例を紹介。アパートの管理・運営だけでなく、教育界が抱える「学生募集」「教育カリキュラム構築」等への課題に対して自社のノウハウを活用して解決していきたいと述べた。
    続いて、岐阜薬科大学臨床薬剤学研究室助教の神谷哲朗氏が「フォースの覚醒が導く医療 ~多角的に物事を捉える楽しさ~」と題して講演とグループディスカッションを行った。自身の研究分野であるプラズマ医療科学を例に、物事を多角的に捉える面白さを説明した上で、参加者に自身の仕事を「今の角度」と「異なる角度」で見た場合にどのように捉えられるのかという課題を提示した。グループディスカッションでは、業務の専門性にとらわれない議論が交わされ、大いに盛り上がった。
    その後の懇親会では、参加者が講演者を囲み、それぞれの研究内容や事業概要について意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

  • 2016年03月23日
    第24回Next30産学フォーラム

    第24回Next30産学フォーラムを開催、33名が参加した。
    今回は、名古屋港内の見学会と名古屋市栄での講演会・懇親会をあわせて実施した。
    見学会は、国土交通省中部地方整備局と名古屋港管理組合のご厚意により実現したもので、港内全体を把握するために、参加者は船に乗り、各埠頭の特徴やコンテナターミナル、高潮防波堤の嵩上げ完了箇所などを視察した。参加者からは「通常では体験できない船からの視察で、名古屋港の役割が勉強でき、かつ貴重な経験をすることができた」といった声が相次ぐ等、名古屋港の物流・防災機能について理解を深めた。
    講演会では、金城学院大学生活環境学部食環境栄養学科講師の清水彩子氏が、「私たちは、いつもどれくらいの塩を摂取しているの?」をテーマに講演を行った。
    清水氏は、日本人は国が定めた塩分摂取量より多く塩分を摂取していることを説明した上で、同じ食品でも栄養成分表示方法によって塩分量が異なることや、塩分摂取量を減らすための調味料の使い方等を紹介した。さらに、食品の購入時に注意を払い、かつ生活習慣を少しずつ改善することにより、循環器疾患をはじめ将来起こり得る様々な病気の予防につながることを紹介した。また、参加者はカップに入った水溶液やビスケットの味比べによる味覚チェックを行い、食品によっては人の味覚だけで塩分濃度が判断しづらいことを体験した。
    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み減塩調味料などについて意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

  • 2016年02月22日
    (平成27年度)第1回産学連携懇談会

    第1回産学連携懇談会を開催、座長の竹中副会長はじめ18名が参加した。
    はじめに、福岡地域戦略推進協議会(FDC)事務局長の石丸修平氏を講師に迎え、「FDCの取り組みと今後の展望」をテーマに講演会を行った。福岡都市圏の成長戦略の策定から推進までを一貫して実施するシンク&ドゥタンクの構想から立ち上げ、事業推進のために設置した5部会(観光、スマートシティ、食、人材、都市再生)の現在の取り組みと今後の展開等を説明した。また、講演の最後には「世界地図に載る福岡を目指していきたい」と強い想いを語った。
    続いて、事務局より異分野融合活動の先行事例、委員へのアンケート・ヒアリング結果やオープンイノベーションで「気づき」を提供する場の素案について説明し、中部圏の異分野融合のあり方について意見交換を行った。
    委員からは「大学の特徴を活かすような場の提供を期待する」「個々には産学連携が機能しているので、それを補完する場があると良い」「企業が世界との間で情報等を送受信できる場が必要」等の意見が出され、引き続き、イノベーションプラットフォームや既存の施設を利用した仕組みについて、検討を進めることとした。
    最後に、産学連携に関して中経連が実施している中部コーディネータ研究フォーラム、人材育成委員会、見学会等の活動報告を行った。

  • 2016年01月28日
    第23回Next30産学フォーラム

    第23回Next30産学フォーラムを開催、26名が参加した。

    はじめに、名城大学理工学部応用化学科助教の池邉由美子氏が「次世代の扉を開く超伝導 ~超伝導材料の応用を通して環境問題を考える~」と題して講演を行った。超電導材料は冷やすことによって電気抵抗がゼロになることを説明し、現行の銅線を用いた送電を超伝導ケーブルに置き換えることができれば送電ロスがゼロになるといった事例を紹介した。そして、超伝導材料の実用化が進めば、発電コストやCO2の削減にもつながり、来るべき低炭素社会の実現に大きく貢献できると述べた。

    次に、中部大学応用生物学部環境生物科学科講師の長谷川浩一氏が「線虫による生物農薬開発 ~寄生虫で害虫駆除できるか~」と題して講演を行った。多くの動植物や昆虫に寄生する線虫は、ギニアワームを代表に古来より人間にも寄生し、様々な病気を引き起こしてきたことを紹介した。一方、近年は農業病害虫を駆除する新たな手段として、線虫を利用した生物農薬の研究が進められており、今後、有機農業への普及が期待できると述べた。

    続いて、中京大学スポーツ科学部スポーツ教育学科講師の和光理奈氏が「身体表現の可能性 ~身近な自己表現から舞台芸術へ~」と題して講演とワークショップを行った。ダンスの歴史と変遷、学校教育におけるダンスの必修化までの経緯紹介の後、参加者によるダンス体験に移った。音楽に合わせてリズムを取ったり、身体を動かしてお互いに自己紹介を行う身体表現を体験し、会場は大いに盛り上がった。最後に、和光氏による創造的総合芸術としてのダンス作品を鑑賞した参加者は、ダンスへの理解をさらに深めた。

    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

  • 2015年11月26日
    第22回Next30産学フォーラム

    名古屋大学東山キャンパスにて、講演会と同大学の減災館の見学会をあわせて開催し、28名が参加した。
    はじめに、名古屋大学未来社会創造機構特任准教授の金森亮氏が「交通社会資本をどう整備・維持していくのか」をテーマに講演を行い、利用者ニーズに即したサービス提供と適切な利用者負担を求めることができる道路課金政策(ロードプライシング)の有効性について説明した。
    続いて、名古屋学院大学経済学部准教授の黒田知宏氏が「正面から考えるTPP~おばけなんてないさ~」をテーマに講演を行い、TPP参加による国内農業の衰退などの不安要素に対して、国際貿易理論の観点から様々なメリットがあることについて説明した。
    次に、減災館センター長の福和伸夫氏からの挨拶ならびに見学会を実施した。参加者は、工夫を凝らした各種教材の説明や、最新の情報システムによるハザードマップの紹介を受け、減災への理解を深めた。また、屋上実験室ではバーチャル映像を使った体感シミュレーションの見学も行った。

  • 2015年09月25日
    第21回Next30産学フォーラム

    9月25日(金)、第21回Next30産学フォーラムを開催、51名が参加した。
    はじめに、名古屋工業大学工学研究科おもひ領域准教授の佐藤尚氏が「植物や昆虫の手足などの生物と同じ構造を持った先端材料 ~"強さとしなやかさ"を持つ『傾斜機能材料』~」をテーマに講演を行った。近年、衝撃特性に優れた「傾斜機能材料*」の開発が進んでおり、中でも、オイルレス軸受部材は、自動車用エンジンの摩擦低減に効果があり、将来的には風力発電機にも活用していきたいと述べた。
    次に、愛知工業大学工学部電気学科准教授の道木加絵氏が「ロボット技術の歴史と最前線 ~産業から社会に広がる応用~」をテーマに講演を行った。最近の日本では、実用性をより重視したロボットの開発・研究が盛んになっており、その事例として、公道での自律走行実験やインフラ点検用ロボットなどを紹介した。
    続いて、愛知工業大学情報科学部情報科学科教授の伊藤暢浩氏、トヨタ自動車㈱パートナーロボット部製品設計室長の菅敬介氏が中部におけるロボット開発の取り組み紹介を行った。伊藤氏は「RoboCupの面白さと難しさ」をテーマに、RoboCup世界大会の歴史や、ロボットサッカーを中心とする競技内容の進化を紹介した。菅氏は「ロボット分野におけるトヨタの取り組みについて」をテーマに、人の移動支援や医療・介護分野おけるリハビリ・生活支援のロボット開発について紹介し、いち早く一般の方にも利用できるよう、実用化に向けた研究を進めていきたいと述べた。

    *傾斜機能材料とは、材料内部の組成を連続的に傾斜させることにより、組織や特性を連続的に変化させた材料概念

  • 2015年07月28日
    第20回Next30産学フォーラム

    7月28日(火)、第20回Next30産学フォーラムを開催、42名が参加した。
    はじめに、愛知県立芸術大学美術学部デザイン専攻教授の柴﨑幸次氏が「『和紙』伝統技術とその可能性 ~三河森下紙の復興と地域創生~」をテーマに講演を行った。豊田市と共同で復元を目指した「小原和紙」の取り組みを紹介し、近年、和紙が国内外から注目されており、商品開発やブランド化に力を入れることで、地域創生に繋げていきたいと述べた。
    次に、大同大学情報学部総合情報学科准教授の小澤茂樹氏が「高速道路会社が主体となった 鉄道貨物輸送の利用」をテーマに講演を行った。イタリアでの事例として、貨物輸送をトラックから鉄道にシフトさせたことによる効果を紹介し、本事例の研究を深めて日本の交通政策・物流政策への提言に繋げていきたいと述べた。
    続いて、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)名古屋戦略部の稲垣和志氏、名古屋市立大学経済学研究科専任講師の山本奈央氏による講演&グループワークを行った。「ポッカサッポロのエリアブランディング」をテーマに、稲垣氏が自社のマーケティング戦略の実例を紹介した後、山本氏が「自身の業務の中で地域と連動したマーケティング活動を行うとしたら、どんなアイデアが考えられるのか」と、参加者に課題を提示した。「HP・スマホの活用」、「清掃・お祭りといった地域活動」など、出された様々なアイデアを掲示し、参加者全員で内容の共有化を図った。

  • 2015年05月27日
    第19回Next30産学フォーラム

    5月27日(水)、第19回Next30産学フォーラムを開催、38名が参加した。
    はじめに、愛知県立大学外国学部中国学科准教授の鈴木隆氏、豊橋技術科学大学環境・生命工学系助教の広瀬侑氏が講演を行った。
    鈴木氏は、「なぜ"昇龍道プロジェクト"が大切なのか?~日中関係の現状と課題、政治の視点から~」をテーマに、日中国民の相互イメージや国際社会における中国政府の考え方を紹介したうえで、昇龍道プロジェクトを通じて日本に対して好感を持ってもらう事が国際政治上重要であると解説した。
    広瀬氏は、「ゲノム情報ビックバン!~次世代シークエンサーがもたらす新たな技術・医療・サービスとは~」をテーマに、映像によるDNA解析の様子をわかりやすく説明するとともに、次世代シークエンサーの解析能力向上により個人の体質や病気のリスク診断が容易になっている現状を説明した。
    次に、名古屋経済大学経営学部准教授の徐誠敏氏が講演&グループディスカッションを行った。徐氏は、「人々に驚きと感動を与える(「すごいね」を連発させる)「イノベーション」とは何か」をテーマに、経済学者のシュンペーターによるイノベーションの定義が現代でも有効であることを説明し、「iPod」等数々のヒット商品がどのようなイノベーションを起こしたのかを紹介した。その後のグループディスカッションでは、参加者同士でイノベーションの促進要因や妨害要因等について意見を交わし、グループごとの発表では、「現状に満足せず常に危機意識を持ち、変化していくことが重要」等の声があがった。

  • 2015年03月19日
    (平成26年度)第2回産学連携懇談会

    懇談会に先立って、産学連携講演会を開催し、一般社団法人ナレッジキャピタルの間渕専務理事より「ナレッジキャピタルが目指すもの」と題して、大阪駅北地区に平成25年4月、異分野融合等を目的に「人と人の、知が交差する"知的創造拠点"」として開設されたナレッジキャピタルの構想から立上げ、現在の取組み、及び今後の展開等についてご説明いただいた。
    懇談会では、事務局から異分野融合拠点等の先行事例について説明し、中部圏の異分野融合のあり方について意見交換を行った。委員からは「先行事例に学ぶことは重要である」「実際に事業に関わっている人の話を聞くことで理解が深まった」「大学の活性化のためにも異分野融合拠点等とのコラボレーションは大切である」等の意見を頂き、中部圏における異分野融合のあり方について、継続して

    調査・検討を行うこととした。

    続いて、産学連携に関して中経連が実施している「Linkers(リンカーズ) 」、「(企画委員会)人材育成部会」、「産総研中部センター見学会及びNext30産学フォーラム」等の活動報告を行った。

     

  • 2015年03月17日
    第18回Next30産学フォーラム

    今回のフォーラムは、講演&話題提供、昇龍道日本銘酒街道、懇親会をプログラムに開催した。

    はじめに、愛知大学法学部助教の西本寛氏より「高精度なカーボン時計を求めて ~年代測定を支える日本の湖~」と題して講演が行われた。考古学では経年により崩壊する放射性炭素(14C)の含有率に注目しており、発掘物などに含まれる14Cの含有量を調査することで年代測定が可能になることが説明された。また近年は、加速器質量分析やウイグルマッチングという手法によって年代測定の精度が高まっており、今後、考古学や地質学への活用が期待されていることが紹介された。

    次に、岐阜大学工学部機械工学科助教の古屋耕平氏より「モード解析とその応用 ~振動解析から心理音響評価、ビックデータ解析まで~」と題して講演が行われた。自動車の騒音や家屋の地震動について、構造物が持つ固有の振動・周波数の中から一部の成分を変化させることによって改善ができ、検証結果が紹介された。また、ゴルフクラブの打音を改善する心理音響評価や、試験の結果から個人の特徴(文系・理系)を把握する取り組み、さらにITや医療分野でも活用されていること等が説明された。

    続いて、中部経済連合会の水田晴久が「バンコク伊勢丹中部物産観光展 ~タイ人客の購買意欲にビックリ!?~」と題して話題提供を行った。昨年10月に中経連が実施した同物産観光展での富裕層客の購買意欲の高さ等を写真で説明するとともに、日本の農産物・食品の現地での販売価格をクイズ形式で紹介した。また、次年度は商談会も実施する等、内容を充実して昇龍道エリア(中部・北陸)の「食」の輸出促進や観光客増大に向けた取り組みを継続していくことを説明した。

    最後に、昇龍道日本銘酒街道や日本酒の文化について、中部運輸局企画観光部長の上田大輔氏、中埜酒造(株)顧問の馬場信雄氏より講演が行われた。上田氏からは、昇龍道エリアに多数所在する酒蔵の知名度向上によって、訪日外国人を含む旅行者の増加、日本酒の販売増加・輸出促進を図る取り組みが紹介された。次に、馬場氏からは、日本酒の乾杯儀式の歴史や、「酒道」と呼ばれる酒の作法・マナーが紹介された。礼講、無礼講、かけつけ三杯といった宴席で使われる言葉の意味を学ぶとともに、参加者同士で「酒道」にのっとったお猪口の持ち方、お酒の注ぎ方・受け方、御膳上でのご法度等を体験し、日本酒にまつわる文化について知識を深めた。

    その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、遺跡の発掘やモード解析の応用例、日本酒にまつわる礼儀作法について意見を交わす等、交流を深めた。
    次回のフォーラムは、5月下旬に名古屋栄ビルにて開催する予定である。

  • 2015年01月19日
    第17回Next30産学フォーラム

    名古屋市立大学病院において開催し、会員企業・大学の若手34名が参加した。今回は、講演会・懇親会に加え、同大学病院の施設見学会を併せて実施した。
    冒頭、名古屋市立大学理事長・学長の郡健二郎氏から、異分野交流の重要性と学内での産学連携の事例が紹介され、「今後、企業で医療に係わる研究があれば、是非本校を実証の場として活用してもらいたい」旨挨拶があった。

    講演会では、中京大学スポーツ科学部スポーツ健康科学科講師の倉持梨恵子氏より「体幹トレーニング体感!? ~ケガの予防とパフォーマンスアップの鍵~」と題して講演が行われた。倉持氏は、実際の体幹運動を紹介するとともに、腰痛予防のための腹筋運動でも腹横筋を鍛えることに加えて体幹を鍛えることが重要であること、ならびに、日常生活においても体幹を意識することで痛みの改善・ケガの予防につながることを説明した。
    次に、大同大学情報学部情報システム学科准教授の柘植覚氏より「コンピュータに耳を持たす~音声認識・話者認識~」と題して講演が行われた。柘植氏は「人の会話を文章に起こす音声認識技術は、同一人物が発する声でも時差・時期差によって認識精度が落ちるため、大量の音声データ収集が必要である」旨を説明し、携帯電話で使われている音声信号処理技術を一例に挙げ、特に雑音除去による音声認識技術の向上が必要であることを訴えた。
    最後に、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科准教授の塙大氏より「呼吸の非接触センシング ~サーモグラフィでヒトの呼吸をみる~」と題して講演が行われた。塙氏は、在宅での健康管理・健康支援の重要性を鑑み、今後ヒトの呼吸計測による身体異常の早期発見が有効な手段の1つになることを強調した。また、遠赤外線画像による呼吸計測の検証結果を説明し、ヒトに負担をかけない計測方法の有用性を訴えるとともに、課題を早期に解決し実用化につなげていきたいと述べた。

    講演後は、医療デザイン研究センターと臨床シミュレーションセンターの施設見学会を実施した。医療デザイン研究センターでは、最新の3Dプリンタによる医療機器の開発を支援しており、シミュレーション用臓器モデルや喉頭鏡など、これまでの研究開発の事例について紹介があった。また、経験の少ない若い医師・看護師たちがトレーニングを積む研修施設である臨床シミュレーションセンターでは、最新式シミュレーターを使用することで実践に近い訓練が受けられる様子が紹介された。
    見学後は、学生食堂に移り懇親会を行った。懇親会では、参加者が講師を囲み、各種のトレーニング方法、ソフトウェア・医療機器の実用化に向けた動きについて意見を交わすなど、交流を深めた。
    次回フォーラムは、3月17日に名古屋市内で開催予定。参加希望や問い合わせは産学連携担当まで〔Tel :(052)962-8091, E-mail: sangaku@chukeiren.or.jp〕

  • 2014年11月25日
    第16回Next30産学フォーラム

    名古屋市港区の橋梁工事現場(南陽橋)の見学会と栄での講演会・懇親会を併せて実施し、22名が参加した。なお見学会は、中経連会員の瀧上工業(株)のご厚意により実現した。

    見学会では、中部地方整備局愛知国道事務所と瀧上工業㈱の現場責任者から、名古屋環状2号線(国道302号線)の道路整備による渋滞の解消や緊急時の迂回機能などの効果、手延べ機による送り出し工法による橋梁の架け方、鋼橋の耐震対策・長寿命化対策について説明が行われた。参加者は、道路整備の効果や橋梁の技法・作業行程などについて理解を深めることができた。また、高所作業車の体験乗車を行い、普段見られない角度から工事全体の様子を確認した。

    講演会では、金城学院大学人間科学部准教授の北折充隆氏と豊橋技術科学大学環境・生命工学系准教授の沼野利佳氏から講演が行われた。
    北折氏は「禁止の科学~"駐輪厳禁"よりも効果的な看板とは?~」をテーマに、大学内で行った自転車の駐輪禁止の掲示効果の実験をもとに人間の逸脱行為の抑制策について説明を行った。実験結果から、逸脱行為に対する禁止の提示があれば、周囲がどのような行動をとっても半数は逸脱行為を取らない。しかし、残りの半数の逸脱行為に対してどのように対応すべきか、自罰型(自らの違反行為が直接自分に及ぶもの)、他罰型(自らの違反行為が第三者に及ぼすもの)の掲示方法などを含め、今後も抑止効果を検証していきたいと述べた。
    沼野氏は「iPS細胞がもたらす近未来 ~再生医療が抱える諸問題について我々のできることは?~」をテーマに、iPS細胞による再生治療の現状や実用化に向けた課題について説明を行った。iPS細胞は再生治療の分野で大きな期待が寄せられているが、培養に時間を要し成功率が低いことから、自身が実証した新技術によるiPS細胞化の実験内容を紹介するとともに、新しい治療薬や治療法の開発には国の支援に加えて、民間企業や一般市民からの理解と協力が必要であると訴えた。

    懇親会では、多くの参加者が講師を囲んで、小売店のトイレなどで掲示されている感謝型の文言による抑止効果や、具体的な病気に対する治療の効果・期待について活発な意見を交わすなど、交流を深めた。

  • 2014年09月25日
    第15回Next30産学フォーラム

    今回のフォーラムは、従来と趣向を変えて、参加型・体験型のワークショップ形式で開催し、会員企業・大学の若手36名が参加した。
    まず初めに、中部(東海・北陸・信州)広域観光推進協議会副本部長の岩坪仁之氏より「中部の観光ビジョンⅡ」をテーマに、話題提供が行われた。岩坪氏は「人口減少等により国内旅行の市場規模が縮小傾向にある中で、消費意欲の旺盛な訪日外国人旅行客を取り込むことが、旅行業界の発展とわが国の経済成長に大きく寄与していく。中部圏は、"昇龍道プロジェクト"などにより、訪日外国人旅行客が着実に増加しており、今後、中部圏の更なる認知度アップに向けて各種活動を積極的に展開していく」と述べた。

    次に、南山大学理工学部システム数理学科准教授の小市俊悟氏から「その問題、解決します ~オペレーションズ・リサーチ:折り紙からリスケまで~」をテーマに、講演とワークショップが行われた。小市氏は、オペレーションズ・リサーチ(OR)を経営活動に取り入れている企業を紹介し、今後の業務効率化に向けて、経験やノウハウなどの数値化により、数多くの状況判断の場面で客観的な意思決定が可能になれば、これから注目を浴びる研究分野になると説明した。ワークショップでは、参加者にORを身近に感じてもらうため、「折り紙」にチャレンジしていただき、手順どおりに折り目をつければ、ハサミを一回入れるだけで魚や動物の形が出来上がる切り絵を体験していただいた。

    続いて、中部大学生命健康科学部スポーツ保健医療学科講師の堀田典生氏から「健康の維持・増進のための効率的な身体トレーニング方法の提案」をテーマに、講演とワークショップが行われた。堀田氏は、人間の身体は加齢とともに基礎代謝量や筋量が減少するため有酸素運動と筋力トレーニングが必要であることを強調するとともに、多忙な社会人が効率よく運動することを目指した"血流制限をしながらの有酸素トレーニング研究"についての成果を発表した。研究で用いたエアロバイクを使った血流制限トレーニングが披露され、運動時における心拍数や疲労度などの効果も伝えられた。

    懇親会では、多くの参加者が講師を囲んで、折り紙の手順を再確認したり日常の健康管理について意見を交わすなど、交流を深めた。

  • 2014年08月28日
    (平成26年度)第1回産学連携懇談会

     

    事務局より、産学連携に関して中経連が行っている「Linkers(リンカーズ)・eEXPO」「(企画委員会)人材育成部会」「産総研中部センター見学会」「Next30産学フォーラム」等の活動報告を行った後、今後の新たな活動として、「テーマ毎の大学・研究施設展示会などの開催」、ならびに、他地域での事例を参考にした中部圏における「異分野融合拠点づくり」に向けて、調査・検討を行うことを提案した。

    委員からは「FCVのように、研究開発面でテーマそのものが異分野融合になっている事例が増えている」「各社の取り組みなどを気軽に見てもらう場を設けてはどうか」「異分野の方々との交流の場は少なく、Next30への参加は有効」「異分野融合拠点について、ナレッジキャピタルなどの取り組みは面白い。インパクトのある取り組みが可能となるよう、拠点づくりを実現してほしい」等の意見をいただいた。

    今後、①当地域での異分野融合拠点に対するニーズや先行事例の調査、②テーマ毎の大学・研究施設展示会等の開催などを進めていくこととした。

    また、インターンシップなど人材育成についても数多くのご意見があり、企画委員会人材育成部会の活動の中に意見反映していくこととした。

     

  • 2014年07月29日
    第14回Next30産学フォーラム

    名古屋工業大学の施設見学会と併せて開催し、45名が参加した。
    冒頭、名古屋工業大学学長の鵜飼裕之氏より学内でも産学連携・人材育成に力を入れていることの紹介があり、「参加者には異分野交流・自己研鑽として本フォーラムを是非活用してほしい」との挨拶があった。

    次に、愛知淑徳大学心理学部准教授の丹藤克也氏より「あなたの記憶、本物ですか?:記憶のサイエンスへの招待」をテーマに、名古屋工業大学大学院工学研究科・創成シミュレーション工学専攻准教授の北川啓介氏より「白い建築から面白い建築へ」をテーマに、それぞれ講演が行われた。
    丹藤氏は、参加者に視覚・単語テストを体験してもらった後、人間は空想・連想したことと体験したことを区別するのが苦手で、偽りの記憶が実際にその人の考えや態度・行動に影響を与えることを説明した。強い衝動を伴う出来事でさえ自身の思い違いがあるなど、記憶は汚染されやすいものであると訴えた一方で、適切に扱えば記憶は一般的に信頼できるものであることも付け加えた。
    北川氏は、紙を素材にしたテント型住宅や避難所で使用するダンボール・パーテーションのニーズの違いなどについて研究内容を説明するとともに、公共の場において壁面や路上に映像を映し出すことで人々が集まる"にぎわい空間"を創出するなど、区画整備された都市空間を面白くする取り組みについても紹介された。

    講演後は施設見学を行い、青木睦・准教授から、次世代の電力システムの構築に向けた研究・開発について、リアルタイム ディジタル シミュレーターなどを活用した実証実験の様子が紹介された。また、小坂卓・准教授から、ハイブリッド車や電気自動車の動力源を担うモータの設計・制御技術が紹介された。
    その後、懇親会を大学会館内の食堂で開催し、講師を中心に参加者同士で交流を深めた。懇親会では、加藤昇平・准教授より「参加者の上半身ジェスチャーを追従するロボット」、「鉢巻状の脳血流測定診断」の研究内容が紹介された。参加者は、学生から色々とアドバイスを受けながら、ロボットの運動・感性知能について理解を深め、学生との交流も楽しんだ。

  • 2014年05月22日
    第13回Next30産学フォーラム

    今回は講演・話題提供・懇親会の3部構成として、名古屋市内で開催し、50名が参加した。
    まず、名古屋大学グリーンモビリティ連携研究センター特任講師の神本祐樹氏より「環境・資源問題の渦からの次世代自動車」というテーマで講演が行われた。神本氏は、環境浄化・資源循環の研究成果を次世代自動車の開発に応用すべく現在進めている実証実験の内容を紹介し、輸入に頼っているレアメタルのリサイクル率を向上させることが重要であると訴えた。参加者からは、「現状のリサイクルコストは?」等といった質問が出され、今後の研究成果に対して大きな期待が寄せられた。

    次に、愛知工業大学工学部建築学科准教授の中井孝幸氏より「にぎわい・ふれあいの場としての図書館像」というテーマで講演が行われた。中井氏は、これまでに数多くの公立図書館や大学図書館の設計に携わった経験から、図書館は住民や学生利用者の用途によって設計やコンセプトを考える必要があると強調。今後は、人が集まりやすいスペース作り、パソコン利用者や学習者への音の面での配慮など、利用者が使いやすく、過ごしやすい図書館が求められると訴えた。参加者からは、民間ノウハウを取り入れた地方図書館の事例が出される等、今後の図書館像のあり方について意見が交わされた。

    引き続き話題提供として、(独)科学技術振興機構より「ナノテクノロジープラットフォーム事業のご紹介」、Distty(株)より「パートナー探索サービス Linkers」というテーマで講演が行われた。両者からはこれまでの事業成果を紹介するとともに、本プラットホームが事業拡大のための技術サポートや最適なビジネスパートナーの創出機会として有効なツールであることを強調した。
    その後の懇親会では参加者同士で交流を深めた。

    Next30産学フォーラムは、今年度から新たに2校が加わり、17校の先生から様々な分野の講演や企画を織り込んでいくことにしている。

  • 2014年03月26日
    第12回Next30産学フォーラム

    今回は、講演とグループディスカッション・懇親会の2部構成として名古屋市内にて開催し、35名が参加した。
    はじめに、岐阜大学工学部化学・生命工学科准教授の武野明義氏より「下敷きを折り曲げたら白くなりました~高分子のクレーズを利用する~」と題して講演が行われた。ポリプロピレンなど、衣類に使用される樹脂材料に、従来では難しかった永続的な発色・芳香性などの機能を付加する技術を紹介し、参加者からは「ふとした出来事から新技術に繋げている点がすばらしいと思った」など、研究そのものに加え、着想の部分について関心が寄せられた。

    次に、名古屋市立大学大学院薬学研究科講師の豊玉彰子氏より「微粒子を並べたら虹が出ました~コロイド結晶と光学材料応用~」と題して講演が行われた。コロイドと呼ばれる微粒子を含むゲル状(液体)材料を制御・結晶化させ、虹色の発色を実現したり、加圧やアルコール濃度により変色する材料を開発するなど、数多の応用が期待される技術を、現物の材料サンプルも示しながら紹介した。参加者からは「応用分野が広く、大変面白い」などの意見をいただいた。

    続いて、会場の配置を変更し、「Next30世代の人材育成事情~後輩の指導で思う事~」をテーマにグループディスカッションを行った。まず、中経連人材育成専門委員会での調査トピックを事務局より紹介した後に、「後輩の指導で思う事」、「やる気を引き出すにはどうするか?」の2部構成でディスカッションを進めた。普段、後輩を指導する機会の多い参加者同士、途中でグループ構成を変えながら、産学・異業種のより幅広い相手と意見交換を行った。出された意見はメモ書きし、ディスカッション後に掲示して、参加者全員で閲覧するとともに、共感するものに投票することで、参加者全員で内容の共有化を図った。
    結果として、「後輩の指導で思う事」については、「上司はまず自分が育つべき。尊敬されるようにならないといけない」、「親が変わるべき」といった自らを省みる意見に共感の声が多く、「やる気を引き出すにはどうするか?」には、「お金を含めた評価を充実させる」、「失敗を含めた過程を評価する」など、評価の仕方に関する意見に共感する声が大きかった。その他、ディスカッション全体については「立場は違えど、考える事は案外共通していると思った」、「テーマが面白く、議論しやすかった。他の分野の人の意見に刺激を受けた」など、今後の継続開催を期待する声が寄せられた。

    平成26年度は新たに会員に加わった大学も参加し、これまでと同様に隔月で開催予定。

  • 2014年02月06日
    第11回Next30産学フォーラム

    今回は愛知県立大学地域連携センターとの共催で、愛知県立大学長久手キャンパスにて開催、49名が参加した。学内施設の見学会も併せ開催した。
    まず、愛知県立大学学長の高島忠義氏よりご挨拶を頂き、大学の沿革、当日の見学内容などが紹介された。続いて、大同大学総合機械工学科准教授の篠原主勲氏より「スーパーコンピュータによる宇宙衛星開発」をテーマに講演が行われた。篠原氏はスーパーコンピュータの性能進化の歴史に触れた後に、自身がJAXAで取り組まれていた宇宙衛星開発の概略について紹介した。
    次に、愛知県立大学外国語学部准教授の亀井伸孝氏より「遊びをせんとや生まれけむ-遊戯性の文化人類学と人類の進化」をテーマに講演が行われた。亀井氏はアフリカの狩猟採集民族と共に暮らし、調査した研究概要を紹介するとともに、人類の発達における遊びの潜在的な重要性を解説した。また、講演の後半では教育の遊び心と関連付け、学生が主体となって取り組んでいる学生広報部の活動について、学生より紹介が行われた。
    続いて、愛知県立大学国際文化研究科特任教授の杉山三郎氏より「ロマンに生きてもいいじゃないか-世界遺産としてのメキシコ考古学の魅力」をテーマに特別講演が行われた。テオティワカン遺跡の発掘活動を通じて得られた古代文明の思想、月のピラミッドや都市機能の謎など、考古学の奥深い研究の端緒をわかりやすく紹介した。

    講演会終了後、愛知県立大学の多言語学習センターiCoToBa、情報科学部の研究室(ロボカップ、ドライビングシミュレータ、24面マルチスクリーンシステム)を見学した。各所では、学生主体の関係者から丁寧な紹介を受け、大学の特徴的な研究・取り組みについて理解を深めた。
    その後、学生食堂を会場に懇親会を行った。懇親会には見学会に協力してくれた学生も参加するなど、従来以上に学生との交流を楽しんだ。
    参加者からは「自らの狭くなった視野を痛感し、少し柔らかくなった気がする」、「学生さんが一生懸命に対応してくれて、とても面白かった」等、大学・学生に対する理解が深まった旨のコメントを多数頂いた。
    学生からは「『報連相や、主体的に取り組むことなどは、今から意識して身につけた方が良い』という話が印象的でした」との感想を頂いた。

  • 2013年11月21日
    第10回Next30産学フォーラム

    今回のフォーラムは、従来とは構成を変え、ワークショップも行う形での開催とし、38名が参加した。
    初めに、あいおいニッセイ同和損害保険㈱による「システム保守費を保険で賄う」と題した話題提供を行った。保守に係る費用を、機器の故障率から算定した保険で賄うという新しい視点の保険製品を紹介した。
    次に、「新たなモノづくりをサポートするベンチャービジネス"eEXPO"」と題して、Distty㈱による話題提供を行った。中経連も支援するeEXPOの取り組みについて紹介し、「新規案件はどの程度のペースで得ているのか?」「費用は?」「中部での取り組みは?」など、多くの質疑が交わされ、関心の高さがうかがわれた。

    引き続き、グループでの体験型の企画として講演・ワークショップを行った。
    金城学院大学国際情報学部准教授の岩崎公弥子氏が「博物館とこどもをつなぐワークショップ」と題して、ICTを用いて学問と教育をつなぐ研究の背景や目的について解説し、後半はワークショップとして、普段各地の博物館で子供たちに行っている「煮干しの解剖」を実際に参加者に体験してもらった。参加者はタブレットでの解説の他、研究室の学生にもアシスタントとして指導を受けながら、夢中になって解剖体験に取り組み、科学教育の重要性について理解を深めた。
    名城大学理工学部准教授の竹内哲也氏は「LEDが切り開く未来の照明・ディスプレイ~LEDの試作に挑戦してみよう~」と題して講演・ワークショップを行った。LEDの身近な適用事例や、そのしくみ、社会的なインパクトの大きさを解説した後に、学生アシスタントが中心となって、LEDの試作体験を行った。半導体ウェハーを削り、端子を取り付けるという普段は専用の機器で高精度に行う工程を手作業で行い、LEDのしくみ・原理について理解を深めた。
    参加者からは「今回のワークショップ形式は大変面白く、これまでよりも参加者間の相互理解が格段に向上した」など、良い評価を得た。

  • 2013年09月19日
    第9回Next30産学フォーラム

    9月19日(木)、第9回Next30産学フォーラムを開催、39名が参加した。
    はじめに、あいおいニッセイ同和損害保険㈱より「au損保の自転車保険について」をテーマに話題提供が行われた。社会的問題となっている自転車事故に対して、スマートフォンを用いた新たな保険のしくみを紹介し、参加者からは「こういったものも保障対象に含まれるのか」など、関心の高さを示す質問が相次いだ。
    次に、南山大学人文学部准教授の渡部森哉氏より「アンデスでの考古学調査遺跡発掘の現状」、豊橋技術科学大学大学院工学研究科准教授の稲田亮史氏より「超安全な二次電池を創るためのセラミックス材料とプロセス技術」、中部大学工学部教授の平田豊氏より「動物に備わった頭ブレ防止機能の応用:居眠り運転防止からロボット制御まで」をテーマに講演が行われた。
    渡部氏は発掘調査の様子や出土品、考古学を行う意義などを解説し、参加者は接する機会の少ない考古学に対する理解を深めた。
    稲田氏はリチウムイオン電池の課題とされている安全性を向上させるために取り組んでいる全固体電池の技術を解説し、今後の発展が期待される分野の最新の話題に高い関心が寄せられた。
    平田氏は瞳孔と眠気の関係など、人の視覚と脳機能に関する研究を、多くの事例やメディアでの紹介ビデオを用いて説明した。生体メカニズムを活用した新たな分野の機器開発に参加者は高い関心を示した。
    最後に、新たな取り組みとして、3名の講師と参加者との対話セッションを開催した。名古屋学院大学経済学部准教授の黒田知宏氏をコーディネーターに、参加者からの質問を受け付け、研究の意義、魅力などについて語り合った。全く異なる分野の講師の発言に新たな気づきを得て、大いに議論は盛り上がり、その後の懇親会でも講師を中心に大いに交流を深めた。
    参加者からは「様々な企業が集まっているので、ディスカッションやグループワークを通して、考え方の違いを肌で感じてみたい」等、新たな発見を期待する声が数多く寄せられた。

  • 2013年07月23日
    第8回Next30産学フォーラム

    今回は初の試みとして、中京大学豊田キャンパスを会場に、中京大学の特色ある施設の見学会と併せて開催し、42名が参加した。

    まず講演に先立って、中京大学 スポーツ科学部 准教授 荒牧 勇氏の研究施設を見学した。
    左右の手に負荷をかけ、その感覚を評価する装置や、足元の目標物を認識し、足を移動させる時間を計測する装置など、人間の行動と感覚を捉える機器群を実際に体験した。引き続いて教室に移動し、「スポーツを脳科学する」をテーマに講演が行われた。自身の研究概要、特に脳の発達部位と運動機能に関する最新のトピックを紹介し、研究施設見学と併せ、脳と運動に関する理解を深めた。

    次に、名古屋大学工学 研究科 准教授の大河内 美奈 氏から「バイオチップを用いた解析と診断」をテーマに講演が行われた。アレルギーに対する人の抗体を効率良く、詳細に把握する手法として、ごく小量の試料を1枚のチップに多数載せ、試料反応を集積的に解析評価する技術を紹介した。特殊な手法に対する参加者の関心は高く、治療・予防への応用に関する質疑が交わされた。

    引き続き、(株)名古屋証券取引所より「バーチャル投資コンテスト」、トヨタ自動車(株)より「Ha:moの取り組みの紹介」をテーマに話題提供が行われた。Ha:mo RIDE(小型電気自動車を利用したカーシェアリングシステム)は中京大学を拠点の一つとして実証実験を行っているため、充電ステーションで実物を見ながら紹介頂いた。スマホ、ICカードを使った利用手順などを実演頂き、身近な取り組みとして参加者は大いに興味を示した。

    その後、中京大学に所属する浅田真央選手などの活動拠点として利用されているフィギュアスケート専用のアイスアリーナを見学し、普段見ることのできない国内でも有数の施設に参加者は目を輝かせていた。今回は、普段以上に様々な刺激を受け、学生食堂で開催した懇親会は大いに盛り上がり交流を深めた。

  • 2013年05月22日
    第7回Next30産学フォーラム

    「第7回Next30産学フォーラム」を名古屋市内にて開催し、会員大学・企業の若手40名が参加した。
    まず、名古屋工業大学工学研究科准教授の岡本英二氏から「無線通信の長・短距離化と大容量化」をテーマに講演が行われた。岡本氏は、近年普及が進んでいるLTEなどの無線通信技術のトレンド、自身が課題として取り組んでいる暗号化技術や通信品質を高めるための技術を紹介した。参加者にとって関心の高い話題であり、講演の途中でも多くの質疑が交わされた。
    次に、愛知県立芸術大学美術学部准教授の大﨑宣之氏から「リアリティについて~自身の作品から、溶ける絵画と現代美術」をテーマに講演が行われた。近代絵画の写実性の変遷を数多くの絵画を用いて解説し、自身が取り組んでいる"現代におけるリアリティの考え方"について講演された。普段接する機会の少ない分野の話題でもあり、絵画への感想を聴講者に聞き出す参加型の講演に参加者は大いに刺激を受けていた。
    続いて話題提供として、西村あさひ法律事務所から「大手法律事務所の挑戦」、日本トランスシティ(株)から「物流~ロジスティクス~サプライチェーン・マネジメントへの変遷」をテーマに講演が行われた。法律、物流というそれぞれの業界の業務内容や変遷が紹介され、参加者は異業種に対する理解を深めた。その後の懇親会では、講師を中心に参加者同士で交流を深めた。
    平成25年度の本フォーラムでは、より多くの大学の協力を得て、より多様な分野の講演や企画を織り込んでいくこととしている。

  • 2013年03月22日
    第6回Next30産学フォーラム

    「第6回Next30産学フォーラム」を名古屋市内にて開催し、会員大学・企業の若手37名が参加した。

    まず、名古屋工業大学工学研究科助教の小幡亜希子氏から「骨の再生を助けるセラミックス・ポリマー複合綿」をテーマに講演が行われた。小幡氏は、生体活性(骨と化学結合し、置き換わる性質)を有するセラミックスと、柔軟で成形しやすいポリマーを複合させた材料を綿状に構成し、複雑形状に対しての適合性を向上させる技術を紹介した。参加者からは「体のどの部位に使われるのか?」「軟骨のようなクッション性が求められる部位に適用できるのか?」など、質疑が活発に行われた。

    次に、名古屋大学工学研究科准教授の上坂裕之氏から「超高速プラズマ表面加工」をテーマに講演が行われた。上坂氏は超低摩擦を実現できるダイヤモンドライクカーボン成膜技術の課題(基材形状、コスト)の対策として、高密度プラズマを利用した技術を紹介した。また、昨年ミシガン大学へ留学した経験も踏まえ、日米の研究体制の違いを紹介し、企業との共同研究のあり方について、参加者と意見交換を行った。日本で研究する上での課題の一つとして「補助金申請内容に従うことを強く求められるため、柔軟な運用ができるようにすれば良いのでは」との意見が出された。

    話題提供では、新日鐵住金(株)名古屋製鐵所から「ものづくりの会社に大切なこと」、 (株)電通名鉄コミュニケーションズから「広告が嫌われる現代における愛されるマーケティングとは?」をテーマに講演された。製品開発と広告という全く異なる分野ではあるが、「消費者からは製品を通じて、企業や企業文化、経営者が見られている。重要なのは企業風土の醸成である」という意外な共通項に大変興味深く聞き入り、その後の懇親会でも様々な意見交換がなされた。

  • 2013年01月24日
    第5回Next30産学フォーラム

    「第5回Next30産学フォーラム」を名古屋市内にて開催し、会員大学・企業の若手40名が参加した。

    まず、名古屋学院大学経済学部准教授の黒田知宏氏から「国際経済から見た企業の海外進出」をテーマに講演が行われた。
    黒田氏は「企業の海外進出を空洞化と直結して見なすのではなく、雇用が増える側面もあるため、最終製品以上に付加価値のある中間財を生み出し、特に東アジアのネットワークを活用することが重要である」との説を展開した。
    参加者からは「海外進出した企業の雇用が増えるメカニズムを教えてほしい」「付加価値ベースでの貿易統計の算出方法は?」等、貿易の考え方に関する質疑が活発に行われた。

    次に、名古屋工業大学工学研究科准教授の加藤昇平氏から「高齢者の発話から認知症の危険度を察知する」をテーマに講演が行われた。
    加藤氏は、ごく簡易な方法で普段の発話(音韻特徴)から認知症の予兆を初期段階で発見し受診を促すシステムを紹介し、さらに発話に加え脳血流を計測する手法と組み合わせることで精度を上げるなどの展開についても説明を行った。
    会場からは「個別化医療(個人に最適化した医療)向けにアレンジできるのか?」「認知症以外の病気への応用は効くのか?」等、新たな展開を期待する質問が相次いだ。

    続いて、話題提供として、中経連事務局から、2月8日の「新ヘルスケア産業フォーラム大会」開催をはじめ活動状況等を紹介した。
    その後の懇親会では「質疑により話題がどんどん展開し面白かった」等の意見を頂いた。


  • 2012年11月07日
    「(平成24年度)第1回産学連携懇談会 および 第4回Next30産学フォーラム」

    今年度新設した産学連携懇談会(座長:岩田副会長)は、11月7日(水)、第1回会議を名古屋市内にて開催した。また同日、「第4回Next30産学フォーラム」を開催し、上記懇談会の委員に加えて、会員企業・大学の若手46名が参加した。

    【第1回産学連携懇談会】
    冒頭、事務局より「Next30産学フォーラム」、「大学・公設試の広域的活用のしくみ」についての活動概要および進捗状況を報告した後、今後の進め方として、上記の交流・利活用の促進活動以外にも取り組むべき課題や要望について意見交換を行った。
    委員からは「個別の共同研究は行われているが、より広域で数多く活用してもらうための掘り起こしが必要」、「既に各所で様々な取り組み(シーズ発表、コーディネータ整備、技術相談など)が行われているが、企業側の連携する意欲を掻き立てるようなきっかけづくりが必要」等の意見が出された。
    今後は論点整理を進めるとともに、次回の懇談会では議論を深堀し取り組むべき方向性について検討することを確認した。

    【第4回Next30産学フォーラム】
    名古屋市立大学の今川正良氏の開会挨拶の後、話題提供として、名古屋学院大学商学部准教授の林淳一氏から「ミドル・マネージャーへの提言」、名古屋大学工学研究科准教授の田川美穂氏から「DNAナノテクノロジー~DNA分子は次世代ものづくりの担い手?」をテーマにそれぞれ講演が行われた。林氏は、創造的な仕事や長期的な展望を考える余裕のないミドルに対し、ミドルだけで企業戦略を考える強い気構えを持つ必要があることなどを訴えた。田川氏からは、従来の大きなモノを加工し組み合わせ、価値を持たせるトップダウン型の技術ではなく、原子レベルからモノを創造するボトムアップ型の技術として、DNAに記録させた構造情報と人工原子を組み合わせ、新たな特性を持つ材料開発技術が紹介された。
    続いて、中部土木(株)、(株)ポッカコーポレーション、愛知県立大学、名古屋大学から各々の事業および活動の紹介が行われ、具体的な連携の働き掛け、グローバル人材育成の取り組み、産学連携の取り組みなど多様な話題が提供された。
    参加した岩田座長は「良いきっかけづくりが出来つつあると感じる」と講評を述べ、参加者からも「徐々に知人が増え、面白くなってきた」、「普段の仕事とは違った新たな視点が手に入り、参考になった」等のコメントを頂いた。

  • 2012年09月20日
    第3回Next30産学フォーラム

    9月20日(木)、中経連は「第3回Next30産学フォーラム」を開催し、会員大学・企業の若手46名が参加した。
    開会挨拶の後、話題提供として名古屋市立大学医学研究科准教授の三浦裕氏から「サマーレスキュー~番外編~」、名古屋学院大学経済学部教授の児島完二氏から「人づくりの現場~ICTでの支援~」をテーマに講演が行われた後、活動紹介として(株)奥村組、瀧上工業(株)、(公財)科学技術交流財団から各々の取り組みについて紹介がなされた。その後、会場を改め、懇親会を開催した。
    参加者からは「活動紹介は異業種との接点を作る貴重な機会」、「企業間および産学間の活性化にも繋がるものと期待する」などの意見を頂いた。

  • 2012年07月11日
    第2回Next30産学フォーラム

     

    本年度設置した産学連携懇談会の活動の一環として「第2Next30産学フォーラム」を名古屋市内にて開催し、会員大学、企業の若手約50名が参加した。

    本フォーラムは隔月定期開催の第2回目であり、第1回の参加者の意見を反映し、企業からの発言の場を設けるなど、一部内容に改善を加えて開催した。異分野・異業種の産学交流を積極的に促し、人的ネットワーク構築や新たな発想の契機の場とすべく、今後も必要に応じて内容を見直しながら開催していく。

    開会の挨拶として、フォーラム運営にご協力頂いている名古屋学院大学地域連携室長の出口博也氏より会の趣旨などについて改めて紹介頂いた。その後、名古屋工業大学大学院工学研究科助教の小幡亜希子氏をコーディネータとして、大学からの話題提供とディスカッションが2件行われた。

    1件目は、名古屋大学大学院工学研究科准教授の竹岡敬和氏より「白い粒子と黒い粒子でカラフルな顔料をつくる」をテーマに講演が行われた。動物の組織を参考とした発光機構に関する研究事例を紹介し、「どのような応用ができるのか?」など、成果の応用に期待する議論が交わされた。

    2件目は、名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科准教授の田上英明氏より「生まれと育ち:多彩なDNA収納術を紐解く」をテーマに講演が行われた。普段接点の少ない分野の講演をわかりやすく紹介頂き、医学、薬学の先生からの質問の他にも「双子でも1卵性と2卵性ではどう違うのか?」などの議論が交わされ、最新の研究の理解を深めた。

     

    続いて、今回新たな取り組みとして、企業スピーチと題して企業の方から発言頂く時間を設けた。

    ()DNP中部企画開発本部の細見周平氏、東海光学㈱薄膜事業部の小崎哲生氏、東邦ガス()技術企画部の奥山賢治氏より、事業・製品の紹介や、この機会に異分野の方から自身の業務に対する意見を聞きたいといった問いかけが行われた。

    その後、PRタイムでイベントの告知を行った後、会場を改め、懇親会を開催した。小川中経連常務理事事務局長の乾杯の挨拶を皮切りに約 1時間の予定を超え、大いに懇親を深めた。参加者からは「日頃まったく知らない世界の方々が本当に努力されていることを理解でき、とても勉強になった」「次は弊社からも紹介させてほしい」など、確かな交流の深化を感じさせる意見を頂戴した。

    次回は、医学、経済学の大学関係者から話題提供を頂き、開催する予定。

     

     

  • 2012年05月24日
    第1回Next30産学フォーラム

    中経連が本年度設置した産学連携懇談会の活動の一環として「 Next30産学フォーラム」を名古屋市内にて開催し、会員大学、企業の若手約50名が参加した。
    「Next30」は「次の30年」の意味を込めており、次の30年を担う若手を対象に、産学異分野・異業種での交流会を行い、人的ネットワークの形成、新たな発想の契機作りの場を提供するものである。

    話題提供・ディスカッションの部事務局からの開会挨拶の後、話題提供として、名古屋工業大学工学研究科准教授の糸魚川文広氏より「油断大敵~機械にとって油を断つことは大敵なのか~」をテーマに講演が行われた。潤滑における常識とは異なる新たな視点を紹介し、ディスカッションでは参加者から「自動車のオイルはどうなっているのか?」など身近な問題に置き換えた質問が飛び交い、白熱した議論が行われた。
    次に工学とは異なる分野の話題として、名古屋市立大学薬学研究科准教授の中川秀彦氏より「青信号でGO!赤信号でGO?~薬の投与を光で調節する化合物~」をテーマに講演が行われた。投薬のタイミングや場所を光で制御する化合物に関する研究事例を紹介し、薬学とは無縁な企業からも投与の機構などに関する質問が相次ぎ、参加者は異なる分野の講演に大いに刺激を受けていた。

    懇親会の部では、会場を別室に移し、産学連携懇談会座長である岩田副会長の挨拶の後、懇親会を開催した。岩田副会長は挨拶で「従来の産学連携と言われているその場限りのマッチングではなく、お互いをよく理解し、末永く付き合える人的な結びつきが重要」と述べ、本懇談会の目的・趣旨を強調した。
    懇親会の中では、PRタイムとして参加者からの発言の場を設け、参加者相互の理解を促した。参加者からは「期待以上に異分野の人が参加し、面白い話ができた」「参加者の年齢層が近いので、ざっくばらんに話ができた」などの感想を頂き、予定時間を大幅に超えて交流を深めた。
    なお、本フォーラムは継続的に隔月開催する予定。

中経連の概要