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会長コメント

2014.06.05

第3回定時総会 三田会長挨拶

中部圏の経済は、安倍政権の経済・財政政策の効果による円高の是正や、各企業が取り組んだ経営体質強化の成果などにより、過去最高益となる企業もあるなど、多くの企業で業績が改善してきております。
4月の「消費税率引き上げ」の影響も、概ね想定の範囲に留まっており、また、所得や雇用の環境も改善しつつあるなど、景気は着実に回復を続けております。この流れを、将来の成長につなげていくためには、新たな戦略を策定し、官民が一体となって実行していくことが必要であります。

世界に目を転ずれば、新興国経済の発展、交通や通信の高速化による世界の時間距離の縮小などにより、世界経済の枠組みが大きく変化し、グローバル化がますます進展してきております。この変化に適切に対応していかなければ、わが国は世界経済から取り残されてしまうと危惧しております。
現在、わが国の進路を示す「骨太の方針」の議論が大詰めを迎えておりますが、厳しさを増すグローバル競争に打ち勝っていくためには、「法人税率の引き下げ」や「労働規制の緩和」など、世界の動向に対応できる、大胆な規制緩和や新たな成長戦略を策定し、実行していく必要があると考えております。政府には、企業の国際競争力を強化し、強い経済を確立するための道筋を明確に示していただくよう、強くお願いする次第であります。また、これらを着実に進めていくためには、エネルギーの安定供給が欠くべからざるものであり、安全を大前提とした原子力発電の再稼働を遅滞なく進めるよう、併せてお願いする次第であります。

このような中、中部圏をさらに成長・発展させていくためには、われわれ民間も気概を持って、積極的に行動していかなければなりません。中経連は、このたび、「魅力と活力溢れる中部の実現」を目指して、「中期活動指針ACTION 2020」を策定いたしました。わが国は、少子高齢・人口減少社会の到来、産業競争力の低下、社会資本の老朽化、防災・減災対策の強化など、多くの課題を抱えており、また、13年後の2027年には、この地域にとって大きなインパクトとなる「リニア中央新幹線」の開業も控えております。中期活動指針では、2040年頃までに中部圏が目指す将来像を描いた上で、その実現のために2020年頃までに中経連が取り組むべき活動の方向性を示しております。中部圏が目指す将来像である『世界最強 ものづくり地域』、『日本一住みたい 訪れたい地域』『日本一働きやすく 人材豊かな地域』の実現に向け、積極的に活動を展開してまいります。

中部圏の成長・発展のためには、「連携」が大変重要であると考えております。中部圏は、私たちの先輩の努力と工夫で築かれてきた、わが国最強の「ものづくり」地域であり、素晴らしい自然や観光資源が数多くあるなどの「強み」がある一方で、産業競争力の低下、国際化が遅れ・知名度も低い、南海トラフ巨大地震による大規模災害発生のリスクなどの「弱み」も少なくありません。このような状況の中、「強み」を活かし、「弱み」を克服して、「魅力と活力溢れる中部」を実現していくためには、産業界、大学、行政が一丸となって取り組んでいくことが不可欠であると考えております。
中部圏では、「昇龍道プロジェクト」や「アジア№1航空宇宙産業クラスター形成特区」のように、広域での連携が始まっております。喫緊の課題であります「リニア中央新幹線」を地域の発展に活かしていくという課題について、残された時間は多くなく、地域や事業者といった枠を超えて、関係者が力を合わせて行動していかなければなりません。
中部圏が将来にわたって成長・発展していくためには、企業や行政がそれぞれ力を尽くすことはもちろんですが、その枠を超えた「連携」により、一致団結していくことが不可欠であると考えております。「連携」なくして、「中部の明るい未来」は望めません。このため、中経連は、企業や行政、大学、地域など、幅広い方々のご意見やご要望をお聞きし、精力的に活動を行なってまいりたいと考えております。
引き続き、皆さまの積極的なご支援をお願い申し上げます。

以上

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