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「メタンハイドレートに関する講演会」を開催

中経連は5月29日(水)、(独)産業技術総合研究所メタンハイドレート研究センターのセンター長を務める成田英夫氏を招き、「わが国におけるメタンハイドレート開発の可能性」をテーマに講演いただいた。

【講演要旨】
メタンハイドレートは、世界では永久凍土地帯、大陸縁辺部の海域、深い湖底などに賦存し、日本周辺海域でも多くの濃集帯が認められている。静岡県沖から和歌山県沖に至る東部南海トラフには、1兆1400億㎥(わが国の天然ガス年間消費量の約11年分)の原始資源量があると評価されている。
掘削すると容易に自噴する在来型の天然ガスと異なり、メタンハイドレートは深海の海底下に固体で分布するため、掘削しても自噴しない。そこで、洋上から海底下に井戸を掘り、その中に溜まった水をポンプでくみ上げメタンハイドレート濃集帯の地層圧を下げ、ガスを分離し洋上にとりだす「減圧法」という手法を編み出した。
この「減圧法」を用いて、本年3月、愛知・三重県沖で、世界で初めてとなるメタンハイドレートの洋上産出に成功。6日間にわたり生産したガス量は、カナダで2008年に実施した陸上産出試験時に比べ約9倍(日量)となり、悪くない結果であった。
しかしながら、今回の海洋産出試験では、何らかの原因により井戸内に砂が溜まり、予定より早い生産試験の終了を余儀なくされた。今後、商業ベースでの生産を実現するためには、トラブルなく長期間生産を継続できるかどうかが鍵となる。2年後に予定される第二回海洋産出試験においては、この点を課題に臨む予定である。

講演後、参加者からは、「大変夢のあるお話を伺い、心ときめいた」、「当地域に密接なテーマであり参考になった」などといった感想や、「採算性の観点から、レアアースのような副産物を同時に生産できると良いと思った」、「"メタンハイドレートの中部"をこれから前面に出していくべき」などの意見が寄せられた。


 

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